過去ログ - 【君の名は。】「君の名を。」【夢と知りせば(仮)】
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6:名無しNIPPER[sage]
2016/10/07(金) 19:59:31.69 ID:lQVBXINYo
自分のアパートの部屋に着き、ベッドに転がる。ご飯を作るとか、洗濯とか、録画確認とか、ご飯を作るとか色々あるけれどいつも最初はこれをする

まるで体が何かに制御されているかのように、これをするのだ。

これをすると、心がすごく落ち着くから。

目を瞑って深呼吸をする。体を伸ばして、気分をご飯に変える。

今日は久しぶりにサヤちんと話をしよう。

その為にもご飯は簡素で良かった。

「ごちそうさま〜」

実に簡素なご飯なのに、なぜこうも美味しいのだろう。もしかして自分には料理家の才能があるのだろうか。

いや、子供の頃は妹と日替わりでご飯を作っていたから慣れているのだろうが、それでも惚れ惚れするくらいだ。

昔はイタリアンレストランでバイトしていたこともあったが───

そこまで考えて、不意に思う。

「…レストランでバイトなんてしたこと会ったかな…」と

いや、あるはずがないのだ。故郷である糸守町は典型的なド田舎。

バスは一日二本。コンビニは九時に閉まる癖に実質パン屋。本屋はないし歯医者もない。その癖スナックは二軒もある。

そんな町だった。じゃあ、この記憶は誰のものだろう。

そう思ったところで突然瞼が重くなった。

立つのも困難なほど体が脱力し、瞬き一つで微睡みの中に吸い込まれて二度と出れなくなってしまうような気がした。

食器を洗わなきゃとか、風呂に入らなければとか、せめてパジャマにとか、色々思うことはあったけど、この強烈な睡魔には負けた

そして意識は無限の世界に落ち続けていった


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