過去ログ - 【デレマス】彼の戦いはいつ終わりが来るのか【ドライブ】
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◆oZuontUvSM
[sage saga]
2016/10/10(月) 00:35:52.81 ID:JySiu3+p0
「プロデューサー、予備電力はどうなってますか」
思わずプロデューサーの胸倉に伸びけた拓海の手が止まる。
美世がさらに割り込んだのだ。
「予備電源? なんだ、それ」
「非常用電源と別に、ライブ中の緊急事態をカバーするために用意する別電力のこと。
それがあれば会場電源がなくとも、最低1曲分のステージングはできるはずなの。
――あるはずです、プロデューサー。あたし、機材リストにわざわざ追加電源の申請があるの、確認しましたから」
拓海の疑問に答えると、美世はすぐプロデューサーの方へ向き直った。
2人と1人のにらみ合い。それはわずかの間で終わった。
目を伏せたのは、プロデューサーの方だった。
「たしかに961プロが行ったような悪辣な妨害に備えて、予備電力は用意してある」
「ンだよ、そいつ使えばできるんじゃねえか!」
「できないんだよ。できるんなら、災害状況下だろうと絶対ステージに回してる。
それでも、どうしようもない問題があるんだ」
「ライティング、ですか」
美世の言葉に、プロデューサーは首を重く縦に振った。
「美世はもう状態見ただろうが、あの一つだけじゃないんだ。後方含めてステージライト周りの配線が大半死んでる。
一気にライト入れようとしたタイミングで電力切れたのがマズかったんだろうが、
予備ケーブルの差し替えするには無理があり過ぎる。来場者のメンタルが持つ間に1つ直せるかすらわからない。
アカペラの生歌にしろ、予備電力で生かせるだけ復旧しても、何も見えやしない暗闇の中でやるんじゃ効果は半減以下、
下手すりゃ負傷者出てマイナスだ。それなら非常用電源と合わせて誘導用に回した方がまだマシだろう。
……言いたくはないが、そういうことだ」
拓海は反射的に美世の顔を見た。予備電源の話を出した時の毅然とした表情が、みるみるうちに沈んでいく。
それは頼れる相棒をして、少なくとも今すぐの復旧は無理だと匙を投げたに等しい。
プロデューサーも同じである以上、他の舞台スタッフも変わらないのだろう。
「こんな時に、アイドルじゃあ救いようもねえのかよ!」
思わず衝動的に、拓海は拳を振り上げた。
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