33:名無しNIPPER[saga]
2016/10/18(火) 23:40:55.45 ID:snFV7Fpq0
しかし尋ねるなり、私は顔を伏せてしまいました。
私は確かに、彼の答えを、考えを聞きたかったのです。
けれど、まっすぐに私を見返す視線に、耐えることもまたできなかったのです。
「こんなこと、ゆるされるのでしょうか」
言いながら、私は小さく首を振りました。
「こんなことで、本当にお客さんに喜んでいただけるのでしょうか? 人前に立って、いいんでしょうか? 私のウソは、人にはわかってしまって、だからこの前も、足を運んでもらえなかったんじゃないかって……なんだか、そんなことを考えてしまって……」
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