過去ログ - 高垣楓「夢と現を、月見で一杯」
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27: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/10/23(日) 08:57:45.29 ID:uhMwzG8T0

 何だかんだと御託を並べても、プロデューサーだって一人の男。
 素直に喜べない条件付きでも、美人に頼られて悪い気はしない。

 ……そんな乗せられやすい自分にたいして、呆れたように苦笑する。

 結局そのまま、二人は屋台のすぐ近くまでやって来ると、
「まちぼうけですって」楓が、店先に提げられた赤提灯に太い毛筆で書かれた文字を読み上げる。


「俺たちが、うさぎにならなきゃいいですけど」

 不安を誤魔化すようにおどけて見せて、
 プロデューサーは屋台の前に作られた、戸板で出来た仕切りに手をかけた。


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