過去ログ - シュルク「わかんないなぁ……」【ゼノブレSS】
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1:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/28(金) 04:28:44.49 ID:noJlNQ520

・「ゼノブレイド」のSSです。
・全編地の文形式。





「…………うーん……」
 
 どれぐらいそうしていただろう。
 サイハテ村が誇る花粉工場の隅の一角で、シュルクは板張りの床に胡坐をかき、目の前の機械と睨み合っていた。
 いや、リキはここにあるものは”キカイ”ではないと言っていたから、装置とでも呼ぶべきか。
 とにかく、シュルクは己に課せられた使命……突然の故障で沈黙してしまった工場の装置を修理するため、必死に思考を巡らせていた。

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2:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/28(金) 04:29:32.79 ID:noJlNQ520
 切っ掛けは、たまたま立ち寄ったサイハテ村で、リキが人だかり……いや、ノポンだかりを見つけたことだった。
 いつもの『困った人は放っておけない』精神で事情を聴いたところ、どうやら装置の調子がおかしく花粉玉の生産が滞っており、更に装置に詳しい工場の担当者が席を外したままどこにも見当たらないらしい。集まったノポンの中に修理が出来る者はおらず、ほとほと困り果てているようだった。
 ならばその担当者を探しに行こう、と話が決まりかけたその時。

「シュルク、お前機械詳しいよな?」
以下略



3:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/28(金) 04:30:23.51 ID:noJlNQ520
「悪いと思うなら、しっかり手伝ってもらうよ。ちょっとそこの板外して持ってて」

「おう。……でも心配いらないだろ。きっとダンバン達が、すぐに修理出来る奴を見つけて戻ってきてくれるさ」

「まあね。でもみんな困ってるんだし、少しでも早く直すに越したことは無いから……よいしょっと」
以下略



4:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/28(金) 04:31:43.00 ID:noJlNQ520
 いっそ未来視でも視えてくれれば、とシュルクは思うが、そう甘くは無いらしい。傍の壁に立て掛けてあるモナドは、当然のように沈黙を決め込んでいる。

「なあ」

 別の箇所を見てみようと装置の下から顔を出したシュルクに、ラインの呼び掛けが降ってくる。
以下略



5:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/28(金) 04:32:25.56 ID:noJlNQ520
 どうしたものかと頭を抱えた、まさにその時。

「おーい! シュルクー! ラインー!」

 聞きなれた無邪気な声に、シュルクはほっと胸を撫で下ろした。
以下略



6:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/28(金) 04:33:15.07 ID:noJlNQ520
 と、数刻も経たぬ間に、

「あー、そういうことも。話を聞く限りじゃあ、そうじゃないかと思ってたも」

 もう原因を突き止めたらしい。
以下略



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