過去ログ - 「死屍累々、全てを呑み込むこの街で」
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12
:
◆XkFHc6ejAk
[saga]
2016/11/06(日) 21:07:12.67 ID:8pj/VA940
訪れた地は、寂れた物悲しげな土地でした。
物はほとんどなく、数本の枯れた木が寂しげに立っています。
猿はここや、と様子で指を指します。
以下略
13
:
◆XkFHc6ejAk
[saga]
2016/11/06(日) 21:27:36.58 ID:8pj/VA940
男達は村の奥にある大きなテントに招かれました。
「なぁ、聞いてた話と違うんだが。歓迎してんじゃねえかよ?」
「わしのコミュ力なめたらあかんで。それと前来た時に色々役に立たせてもらってな」
以下略
14
:
◆XkFHc6ejAk
[saga]
2016/11/06(日) 21:37:21.65 ID:8pj/VA940
男が苛立つのをやめ――と言うより、思考を停止させて――二時間ほど経ち、ようやく男の身体から、呪いが消え去りました。
「……ふぅ、まさか三十人でようやく喰えるほどの呪いとは……」
「あァ……やっと身体が軽くなった!!」
以下略
15
:
名無しNIPPER
[sage]
2016/11/07(月) 01:27:01.43 ID:xVT3GY21O
乙
16
:
◆XkFHc6ejAk
[saga]
2016/11/07(月) 19:13:05.47 ID:EozJ1WBt0
誰もが寝静まった夜、虫の透明な声が響き渡る中、闇に一匹と一人の声が広がります。
「……蠅王サン、起きとるやろ?」
「ん?」
以下略
17
:
◆XkFHc6ejAk
[saga]
2016/11/07(月) 19:25:10.98 ID:EozJ1WBt0
――
さて、しばらくの間、随分と男と老人を眺めすぎていたようですね。
このままでは話が進みませんし、隠すのは止めに致しましょう。
以下略
18
:
◆XkFHc6ejAk
[saga]
2016/11/07(月) 19:40:48.12 ID:EozJ1WBt0
彼らは全てが人間。亜人に溢れたこの街では、場違いなほどにか弱い生物で御座います。
メンバー全員の子供達が親に捨てられ、居場所を失っています。
ミゼルと呼ばれる男は恋人に裏切られ、全てを無くしてこの街に残されました。
以下略
19
:
名無しNIPPER
[sage]
2016/11/08(火) 13:15:56.35 ID:L/SSVT7FO
乙
この街で人間が生きていくのは大変そうだもんなぁ
20
:
名無しNIPPER
[sage]
2016/11/08(火) 16:35:52.35 ID:O+8DmxbE0
おつ
21
:
◆XkFHc6ejAk
[saga]
2016/11/09(水) 15:33:31.25 ID:WBahAE5V0
すっかり回復した男は、ピンク色の看板が立ち並ぶ大通りで老人を待っていました。
冷たい風がぴゅうと男の首元を通り抜けます。男は身震いしました。寒さはあまり得意ではありません。
ったく、いつまで待たせるつもりだ。男は眉間に皺を寄せて悪態を付きます。
以下略
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