10:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/09(水) 22:50:36.26 ID:qaZhL8KK0
そして車へと走り出して2秒ほど、背後で爆発音とも金属音ともつかない激音が炸裂し、俺の耳をまともに劈いた。
目を見開いてつんのめり、転びそうになったのをどうにか堪えて振り返ると、今まで俺たちがいた場所に赤く太い鉄骨が4本落ちて来ていた。
鉄骨に穿たれた歩道のコンクリートは煎餅みたいに割れて所々に破片が飛び散っていた。
垂直に落ちた鉄骨は落ちて来た時の勢いを殺し切らずに、少し跳ねるようにして倒れ、転がった。
11:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/09(水) 22:51:02.79 ID:qaZhL8KK0
数秒かけて現状を分析して、さらに遅れること数秒経ってぞっとした。縮み上がった。
男「は……は……はっ……はぁ……」
少女「…………」
12:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/09(水) 22:51:48.39 ID:qaZhL8KK0
「だ、大丈夫かぁ!!!!怪我人はァ!!!!」
工事現場の中から叫び声が聞こえる。数刻立ったのち、これに次いで野次馬の十数人が現場と俺らを中距離のあたりで取り囲む。
そしてすぐ隣のブロックのビルから追加の野次馬が出て来た。携帯に耳を当ててる奴が2、3人見えた。
こいつらの声が聞こえるほどの距離だ。
13:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/09(水) 22:52:29.48 ID:qaZhL8KK0
こいつら野次馬はこのガキの知り合いではなさそうだ。
となるとそれなりに名の知れた有名人ということになる。
……とんでもねえものを掴むところだった。
事故に遭って助かったと言うべきか。
14:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/09(水) 22:53:29.90 ID:qaZhL8KK0
「警察と消防は?」
「ビル出た段階でもう呼んだよ、すぐにくると思う」
待て、警察だと?
15:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/09(水) 22:56:10.58 ID:qaZhL8KK0
車のそばでガキを下ろし、リモコンキーで車を開ける。乗り込む、エンジンをかける。シートベルトを着ける。
ドアを閉め……られない。ガキがドアを掴んでる!
男「おい何をする!!離せ!!お前に用はないんだ!!!」
16:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/09(水) 22:56:42.06 ID:qaZhL8KK0
ありす「……市原27 は 4 51」
17:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/09(水) 22:57:18.36 ID:qaZhL8KK0
俺はそのまま、野次馬どもから離れるように車を飛ばした。
18: ◆t6XRmXGL7/QM[sage saga]
2016/11/09(水) 22:59:06.84 ID:qaZhL8KK0
本日はここまで。読んでくださってありがとうございます。
次回と次々回の投稿で終える予定です。
予定では11月16日になればいいかなと考えています。
19:名無しNIPPER[sage]
2016/11/09(水) 23:01:47.62 ID:HIHY2n140
乙、楽しみ
20:名無しNIPPER[sage]
2016/11/09(水) 23:04:47.27 ID:KZq6hJnao
乙乙楽しみに待ってたよ。(言った人)
期待
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