過去ログ - 山城「その声……もしかして、時雨なの……?」
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15:名無しNIPPER[saga]
2016/11/12(土) 01:01:17.55 ID:4hhhzdCxo

草むらの中からは、暫しばらく返事が無かった。しのび泣きかと思われる微かすかな声が時々聞こえるばかりである。暫くして聞こえた声はやはりよく聞きなれたあの声だった。


「うん。……山城、僕は……時雨だよ……」


山城はそれまでの薄暗さからくる気味悪さや、己の迂闊さなど忘れ、時雨に対し怒りをあらわにしながら草むらに近づき、それを力任せにかき分けた。


「あんた、私がどれだけ心配したと思ってんの!
 私だけじゃないわ。姉さまや自分の姉妹たちを心配させて……少し説教よ、隠れてないで出てきなさい!」


大犬――――時雨は草をかき分けながらゆっくり後退してるのが、草の動きでわかった。


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