過去ログ - 山城「その声……もしかして、時雨なの……?」
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29:名無しNIPPER[saga]
2016/11/14(月) 22:02:59.29 ID:5CF37Sx6o
「あんたはちゃんと私が沈むまで一緒にいた。それに兵器だった私たちに決断する能力なんてなかった」


山城は時雨を抱きしめた。時雨は再び首を振る。


「確かにそうだね、けど……この間の君の大破姿を見た時、僕はどうしようもなく怖くなって逃げ出した……なさけないよね? それで思ったんだ。実はあの時撤退したのは艦である時雨の意思だったんじゃないかって。
 ……何が僕を第一艦隊に入れてくれだ。何が皆を守りたいだ……僕の本性は、臆病な弱虫なんだ……」


山城、とその存在がそこにいるか確かめるように静かに時雨は呼ぶ。


山城は答えず抱きしめる手に力を籠めた。


なんでこんな姿になったかわからないってさっきは言ったけど、わからないこともなんだ……艦娘だった時、僕は正直あまり本心を表していたとは言えない。提督にも、遠征部隊の皆や軽巡の先輩たち、それに……西村艦隊の皆にも……。



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