過去ログ - 【ペルソナ5】死がふたりを分かつまで【佐倉双葉SS】
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34:名無しNIPPER[saga]
2016/11/12(土) 05:44:28.91 ID:H7UNpSmB0

気付けば黙り込んでしまった真を春は微笑ましげに見つめていた。
そして投下されたのはとんでもない爆弾。
投下した当人は小さな口で上品にクッキーを齧ると「やっぱりコレ美味しい」と呑気に口元を綻ばしている。

「ちょっと、春?」

「あ、ごめんね、マコちゃん」

「今のは…」

「うん、ちょっと気になってね。マコちゃんずっと彼のこと見てるから」

「そ、そうかしら?そんなことないわよ」

「ん〜?でも私がみんなの仲間になった時はもうそんな感じだったよ?」

机の真ん中に置かれた皿のクッキーをもう一枚、ほっそりとした白い指が摘まみ上げる。
握りしめれば容易く折れてしまうのではないか、女の真がそう思ってしまうのだから男子生徒達にはまさしく深窓の令嬢の指先と映るに違いない。
この手で認知世界ではシャドウを相手に雄々しく斧を振り回しているのだ。
「薪割の要領で!」とシャドウを真っ二つにするのを何度も見ている(「どんな薪?」という竜司の呟きに祐介が噴き出していた)。
日夜その光景を目の当たりにしているにも関わらず、真には未だにそれが信じられない。


「もしかして、もう付き合ってたりするの?」

「ちょ、待ってよ。そもそも私と暁はそんなんじゃ…」

「私“彼”としか言ってないけれど?」





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