13:名無しNIPPER
2016/11/20(日) 17:33:16.19 ID:d3zd/qUs0
体育館裏に行くが特に変わったことはない。
本当に夢を見ていたのではないか、そう思うほどに…
女「帰るか…」
14:名無しNIPPER
2016/11/20(日) 17:40:05.16 ID:d3zd/qUs0
その人の第一印象は美しいだった。
一瞬女性かと思うほどの…多分男性だと思うけれど。
女「あ、あの、あなたは?」
15:名無しNIPPER
2016/11/20(日) 17:57:55.61 ID:d3zd/qUs0
女「……」
男「まぁ、こうなるよなぁ…」
女「ふっ、あはは」
16:名無しNIPPER
2016/11/20(日) 18:02:09.79 ID:d3zd/qUs0
ノコリモノ。なんだかいやな言葉だ…
男「ほぉ、その歳でノコリモノとかどんな確率だよ…」
男の言葉からはあまりいい言葉ではないことが分かる。
17:名無しNIPPER
2016/11/20(日) 18:18:45.82 ID:d3zd/qUs0
男「人っていうのは人生に運命の相手と三度出会えるようになっている。結局行き着く先はその運命の三人のうちの一人になるってわけなんだが…」
男は間を空けて話を続ける。
男「お前はもうその歳でその三名の相手と出会いそして振られてるって訳。だからもう恋もできないし、一生独り身で死んで行くってわけ」
18:名無しNIPPER
2016/11/20(日) 18:27:05.37 ID:d3zd/qUs0
男「ちょ、おいおい…泣くなよ…」
男は困ったかをでこちらに近づいてくる。
男「と、とりあえず場所変えよう。この季節の夜はまだ冷えるだろ…」
19:名無しNIPPER
2016/11/20(日) 18:40:57.64 ID:d3zd/qUs0
女「で、結局君は何者なの?」
男「いや、だから恋のキューピッドだって」
女「……」
20:名無しNIPPER
2016/11/20(日) 20:43:23.29 ID:d3zd/qUs0
男「んで、赤い糸が一番太くなる時期にこの金色の銃の銃弾を打ち込まれた奴は一生結ばれるってわけだ」
まぁ、俺の話せることはこれくらいかな…
そう言い終わると彼はドリンクコーナーにコーヒーのおかわりに向かったようだった。
21:名無しNIPPER
2016/11/20(日) 20:58:51.69 ID:d3zd/qUs0
ファミレスを後にすると彼は、それじゃあ、またと言って立ち去ろうとする。
女「ねぇ。まだ私あなたの名前聞いてないんだけど…」
男「ん、レンだよ」
22:名無しNIPPER
2016/11/21(月) 00:55:05.00 ID:rEmEGFOb0
翌日。
先輩とラブラブで投稿してくる女友を教室の窓から見ながら昨日あったことを思い出す。
変な男に出会って変な話をされて…
23:名無しNIPPER[sage]
2016/11/21(月) 00:55:36.08 ID:ulJn40yvo
読んでるぞ
24:名無しNIPPER
2016/11/21(月) 01:22:23.27 ID:rEmEGFOb0
事件は朝のHRで起こった。
なんでも転校生が急にこの学校に来ることになったらしい。
うん、嫌な予感がするね…
それじゃあ、入ってくれ。なんて担任の声とともに転校生が教室に入ってくる。
25:名無しNIPPER
2016/11/21(月) 01:39:44.73 ID:rEmEGFOb0
その日は放課後までレンは女子からの質問攻めにあっていた。
あらあら、人気なものですねぇ。
女友「かっこいいねぇ、転校生のツキシタ君」
26:名無しNIPPER
2016/11/21(月) 01:48:47.20 ID:rEmEGFOb0
放課後、女友は部活。私は部活には入っていないので、放課後はいつも時間を潰して帰る。
家に帰っても何もすることないからなぁ…
「アイさん」
27:名無しNIPPER
2016/11/21(月) 02:05:39.11 ID:rEmEGFOb0
男「今日の仕事はこの高校の三年生の女子学生からでした」
その人は今日の放課後家の近くの公園で告白する予定らしいです。
女「ふ〜ん、よく調べてるのね」
28:名無しNIPPER[sage]
2016/12/15(木) 23:36:51.77 ID:zvzdfqeZo
待ってるぞ
29:名無しNIPPER
2016/12/30(金) 19:03:25.23 ID:uQNKLhGG0
女「で、放課後って具体的にはいつなの?」
男「あー、まぁ、あと二時間ほどでしょうか」
長いわ!って叫ぼうかとも思ったが今日はなんだかそんな気分ではなかった。
30:名無しNIPPER
2016/12/30(金) 19:08:43.90 ID:uQNKLhGG0
そう言うとレンはいきなり私を抱き抱える。
女「な、ちょっ、何するのよ!?」
男「私の家まで移動しますね。ちょっと恐いかもしれませんから目を瞑ることをおすすめしますね」
31:名無しNIPPER
2016/12/30(金) 19:16:40.72 ID:uQNKLhGG0
女「なに、あんた飛行能力まで持ってんの?」
男「キューピッドですからね。飛べる翼くらい持ってますよ」
笑いながらこの男は答える。
32:名無しNIPPER
2016/12/30(金) 19:23:23.10 ID:uQNKLhGG0
ほんの五分ほどで彼は目的地に到着したようで、地面に着地する。
もうちょっと飛んでいたかったな…てのは言えないね。
男「着きましたよ。少し気分は晴れましたか?」
33:名無しNIPPER
2016/12/30(金) 19:45:23.99 ID:uQNKLhGG0
男「まったく情緒不安定ですか。生理なんですか全く…」
レンはふてくされたように頬を膨らませる。
何その顔、笑えるわ。
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