5:名無しNIPPER[saga sage]
2016/11/21(月) 01:21:04.68 ID:qp6qHFAo0
初月「ぐぐぐ……。そうだ、お吸い物だ!具すらないお吸い物だぞ!これはもうただのダシ汁と言っても過言じゃないはずだ!これなら……」
提督「あまいなぁ、初月ぃ」ニヤリ
提督「その汁には、二種類のダシが使われている。わかるか?」
初月「……キノコ系のダシと……肉……?そうか、今流行の鹿節ってヤツだな!また海外産とでも言うんだろう!残念だったな、鹿節は日本では作られて……」
提督「それは鹿節ではない。もっと古くから日本にある、肉系の節……鴨節だ!」
提督「鹿やカツオより、さらにうま味成分が豊富に含まれている。しかも肉から出るダシはキノコ類のダシと相性が良い」
初月「ふ、ふん……だからってそこまで高級品ってわけではないはずだ!確かに多少贅沢ではあるかもしれないが……それでもこの鎮守府で一番ってほどじゃないはずだ!違うか!?」
提督「ああ、違う。間違いなく、お前たちが一番の贅沢をしている」
初月「なん……だって……?」
提督「初月、これが何かわかるか?」ゴソゴソ
初月「それは……ま、松茸!?まさか!!」
提督「フフフ……初月、貴様、この松茸を煮て出したダシと勘違いしてはいないだろうな?」
初月「そ、それ以外にどんな方法が……」
提督「この松茸、最高級の赤松茸はな。あぶっている最中、ほんの数滴だがしずくが落ちる」
初月「い……いやだ……そん……そんな……」
提督「一本焼くのに数滴、せいぜいティースプーン一杯程度か。そうだな、赤松茸20本程度も焼けば、その椀一杯分にはなるだろうな」
初月「あき……づき……ねえ……」
秋月「……今日の物は少し量が取れなかったので、初月のために23本使用しました……」
初月「嘘だぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
初月「そ……んな……贅沢は敵、贅沢は敵なのに……」ブツブツ
秋月「初月……!しっかりして!」ユサユサ
初月「節約……節制しなくちゃ……節制……ふひひ……」ブツブツ
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