過去ログ - 【ガルパン】かくして、私は逸見エリカの肩の上に収まった
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名無しNIPPER
[saga]
2016/11/21(月) 23:41:26.72 ID:20H76wQV0
「さっき高地を登るときだって、まるでおあずけを食らった飼い犬みたいだったわ」
「なっ……! ……それなら、あの時のあなたなんか『203高地ね!』だなんて、ソ連だのロシアだのがそれ言っちゃ死亡フラグなんですよ。ほら案の定こうなったじゃないですか」
「あ、案の定とは何よ! プラウダは最善を尽くしたわ!」
以下略
12
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/11/21(月) 23:44:27.51 ID:20H76wQV0
しばらく私達の間に、昼過ぎの緩んだ風が流れる。
次に口を開いたのも私だった。
「……ねえ、『信じるのと崇拝するのは違う』って、高地の麓でまほが言ったこと覚えてる?」
以下略
13
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/11/21(月) 23:47:55.27 ID:20H76wQV0
「プラウダは、みんな私を庇って倒された。優秀なチームメイトがみんな私のT-34を逃がすためにあそこでやられた。
クラーラは状況の判断に優れてて作戦理解度も高い。ニーナやアリーナ達はまだ一年生なのに、KV-2という取り回しの難しい戦車を上手いこと使ってるわ。
それに……ノンナ。
以下略
14
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/11/21(月) 23:51:26.26 ID:20H76wQV0
ここでエリカはようやく私の方を向いた。
厳密に言えば、私の方へと「視線を下げた」。
「なにか、気になることでも、あるんですか」
以下略
15
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/11/21(月) 23:54:19.29 ID:20H76wQV0
「え?」 彼女はいまいち質問の意味を測りかねているようだった。
「私の周りにはたくさんの優秀な人がいた。その人達はみんなあの雨の中で去っていった。
それは全て私の車両を守るため。
以下略
16
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/11/21(月) 23:59:34.92 ID:20H76wQV0
「ノンナは私のことを『この戦いに必要な人』と言った。でもそれってノンナが私のことを崇拝していたからじゃないかって。
私が、プラウダに強権をしく小さな暴君だったからじゃないかって。
そう考えたらどうしても、震えが止まらなくなっちゃった。
以下略
17
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/11/22(火) 00:03:35.47 ID:HqDGEy5S0
エリカは黙って聞いてくれていた。そして事も無げに口を開いた。
「プラウダの『隊長』はあなたですから。私が同じ状況であってもそうします」
エリカは涼しげな顔をして言う。
以下略
18
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/11/22(火) 00:06:20.23 ID:HqDGEy5S0
「そんな意味じゃない!」
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19
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/11/22(火) 00:08:12.87 ID:HqDGEy5S0
私としては何気なく返した「忠実」という言葉だったが、これがどうもエリカの琴線に触れたらしいことはわかった。
「ああもう! 面倒だから敬語なんてやめるわ! どいつもこいつも忠犬だ駄犬だと!」
「私はそんなこと言ってないけど……」
以下略
20
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/11/22(火) 00:12:47.59 ID:HqDGEy5S0
「違うのよ! 隊長が私の飼い主だから付き従ってるんじゃない。
隊長が隊長として筋を通してて、私の戦車道を前に進めてくれる人だから私は隊長についていこうと決めたのよ。
ノンナさんもクラーラさんも、他のプラウダの人だって、みんなカチューシャの戦車道が何かを見せてくれることを期待してる。
以下略
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