過去ログ - 唯「夢みる少女じゃいられない」
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26:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/27(日) 18:46:47.96 ID:WwkYnpYs0





以下略



27:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/27(日) 18:47:19.80 ID:WwkYnpYs0
いきおいよく扉を開き、敬礼してみせる。
唯隊員、無事生還しましたっ! ……バッカみたい。

りっちゃんは眉を八の字にして、呆れたように笑った。



28:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/27(日) 18:48:06.00 ID:WwkYnpYs0




東京の夜は心なしか、涼しく感じる。
以下略



29:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/27(日) 18:48:46.53 ID:WwkYnpYs0
唯ちゃん、平気?
平気だよ。ムギちゃんこそ、平気なの?
わたしも平気。

ほんのりと桃色に染まった頬で、ムギちゃんは答えた。
以下略



30:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/27(日) 18:49:27.93 ID:WwkYnpYs0
通話を終えて戻ってきたりっちゃんは、手を繋いだわたし達を見て呆れたように笑った。

仲いいなー、おまえら。

そうだよ、わたし達、なかよしだよ!
以下略



31:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/27(日) 18:50:10.34 ID:WwkYnpYs0
最寄駅の改札口までムギちゃんを見送り、明日の集合場所と時間を再確認して別れる。
改札を抜けた後も、ムギちゃんは二回三回と振り返っては手を振り、一度姿が見えなくなってからもひょっこりと顔を出して手を振った。
そうこうしてる間に終電がホームへ滑り込む音が響き、ムギちゃんは最後に“また明日ねー!”と慌てた様子の大声で別れを告げ、駆け出した。
ふたりきり、残されたわたしたち。

以下略



32:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/27(日) 18:50:55.36 ID:WwkYnpYs0
大通り沿いのローソンに入り、買い物を済ませる。
飲みたかったピルクルは置いてなくて、しかたなしに飲むヨーグルトで我慢。…まぁいいか。
店を出てすぐの郵便ポストがあるところを折れて細い路地に入る。
路地を抜けると住宅街。しばらく行くと川にぶつかった。
膝丈くらいの高さのガードレールの、不恰好にへしゃげている部分にいくつか花が手向けられていた。
以下略



33:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/27(日) 18:54:23.07 ID:WwkYnpYs0
東京の夜、と言えばギンギンギラギラ輝くネオンの光。
道路を颯爽と走る高級車。
道ゆくは世界の最先端をゆくビジネスマン、
振り向けば誰もが知る芸能人……

以下略



34:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/27(日) 18:55:34.93 ID:WwkYnpYs0
りっちゃんの部屋は五階建アパートの三階角部屋。
玄関口で出迎えてくれたのは赤べこの張り子人形。
リビングに入ると、部屋の隅にいくつか積み上げられた空き缶が目に入る。
ソファの上にはファッション誌や音楽誌が数冊。最近出たばかりの新刊のマンガ本も。

以下略



35:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/27(日) 18:56:12.89 ID:WwkYnpYs0
「あ」

「ん、どしたー」

「やばい…充電器忘れたっぽい」
以下略



36:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/27(日) 18:56:55.00 ID:WwkYnpYs0
満足に足を伸ばせないちいさな湯船。死体みたいに足を折り曲げて浸かり、汗と脂を洗い流す。
いつもと違うシャンプーを使うと、髪がキシキシ言って調子が悪いけれど、ゼイタクは言えない。まぁいいか。

髪を乾かしてリビングに戻ると、りっちゃんはソファの上に猫のようにまるまっていびきをかいていた。ゆさゆさと揺すって呼びかけても起きる様子がない。
今日も仕事だったみたいだし、随分と疲れていたんだ。
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