過去ログ - 文香「カタテ読書」
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10: ◆6QdCQg5S.DlH[saga sage]
2016/11/27(日) 22:21:36.27 ID:h2LPpq420
しばらくその心地よさに酔いしれていた後、はっと我に返ります。

何をしているのでしょうか、私は。

これではまるで寝込みを襲っているような――いえ、そこまではいきませんけれど……。

でも……それこそ、あの本だと――。

「……」

――たとえばキスをしたり。

――たとえば抱きしめたり。

「そんなこと……」

できるわけが……。

……。

できるのなら……。

……今なら、きっと、あの本のように再現することだって……。

握っても起きないのだから、もっと触れたって……。

「……」

「……」

「……」

「すぅ……」

大きく息を吸って。

「はぁ……」

大きく息を吐いて。

「……」

心を落ち着かせて。

そして私は――

「――」

片手に持った本を開きます。


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