過去ログ - P「頼む、ほたるを助けてくれ!」茄子「嫌です」
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4: ◆Dr.jM/UHkk[saga]
2016/12/03(土) 21:41:19.79 ID:nKrEHmuR0
P「ほたるを助けて欲しいんだ。」
茄子「ほたるちゃんを助ける…ですか?」

白菊ほたるは事務所の後輩で、ときどき一緒に仕事をすることもある。いい子だし協力するのもやぶさかではない。他の女の子のことを頼まれたのはモヤモヤするけど。

以下略



5: ◆Dr.jM/UHkk[saga]
2016/12/03(土) 21:42:46.67 ID:nKrEHmuR0

P「…先日、ほたるの母親が亡くなられた」
茄子「えっ…」
P「買い物帰りで車に撥ねられたらしい。しかもほたるが声をかけたタイミングで、だ。ほたるはそれを自分の不幸体質のせいだと思いこんでる」
茄子「…」
以下略



6: ◆Dr.jM/UHkk[saga]
2016/12/03(土) 21:43:56.95 ID:nKrEHmuR0

茄子「…嫌です」
P「え?」
茄子「嫌です、と言いましたプロデューサー」
P「い、いやいや茄子の幸運の凄さは何度も見てきた。それでピンチを救ってくれたことだってあったじゃないか!」
以下略



7:名無しNIPPER[sage]
2016/12/03(土) 21:45:01.50 ID:kSIDNkcOo
期待


8: ◆Dr.jM/UHkk[saga]
2016/12/03(土) 21:46:15.82 ID:nKrEHmuR0
事務所を飛び出してからそのまま帰る気にもなれず私は街をぶらついていた。Pの頼みから逃げてきたせいか、頭からほたるちゃんのことが離れない。私ならほたるちゃんの苦痛を和らげてあげられる、それはわかっていた。できることなら助けてあげたいとも思う。

茄子「でも、今の私じゃ…」

呟きながら人気のない路地に入ったとき、見覚えのある後ろ姿が見えた。
以下略



9: ◆Dr.jM/UHkk[saga]
2016/12/03(土) 21:47:15.34 ID:nKrEHmuR0
茄子「ほたるちゃん…」
ビクッと肩を震わせながらこっちを見たほたるちゃんの顔はひどく歪んでいて、今にも壊れてしまいそうだった。

ほたる「茄子ちゃん…!」
声を掛けたのが私だと気が付くと、ほたるちゃんの表情は少し明るくなった。
以下略



10: ◆Dr.jM/UHkk[saga]
2016/12/03(土) 21:48:56.12 ID:nKrEHmuR0

茄子「どうしたの?ほたるちゃん。すごく辛そうだけど…」
ほたる「茄子ちゃん…。私…」
茄子「何か困ってるなら相談に乗るよ?」
ほたる「っ…」
以下略



11: ◆Dr.jM/UHkk[saga]
2016/12/03(土) 21:49:33.08 ID:nKrEHmuR0

ほたる「えと…ちょっと仕事で失敗しちゃって…。でも大丈夫だから心配しないで」
茄子「そう?ほんとに辛くなったらいつでも言ってね」
ほたる「うん、茄子ちゃんの顔を見たら元気出たよ。その、それじゃあ私そろそろ帰らないと…」
茄子「あ、私も用事あるんだった!それじゃあまた仕事でね!」
以下略



12: ◆Dr.jM/UHkk[saga]
2016/12/03(土) 21:50:36.34 ID:nKrEHmuR0

茄子「しょうがないよね…」
私は敢えて事情を知らないふりをしてほたるちゃんに話かけた。Pの頼みを断りはしたが、ほたるちゃんが助けを求めてくるならそれに応えると強く決意していた。

茄子「あの子もあの頃から成長しているんだし、きっと私が助けなくても自力で乗り越えてくれるよね」
以下略



13: ◆Dr.jM/UHkk[saga]
2016/12/03(土) 21:52:05.85 ID:nKrEHmuR0

茄子「おはようございまーす」
あまり気が乗らないまま私は事務所にやってきた。朝のデスクには、珍しくPの姿はない

P「おはようございます、遅くなりました!」
以下略



14: ◆Dr.jM/UHkk[saga]
2016/12/03(土) 21:53:43.85 ID:nKrEHmuR0

茄子「…その怪我なら、一日くらい休んでも良かったんじゃないですか?」
P「いや、片手が使えなくてもできる仕事はあるし今日はほたるに付き添ってやらないと」
茄子「…っ。やっぱりそうなんですね」
私の顔を見て何が言いたいのか伝わったのだろう。Pは真剣な目で口を開いた。
以下略



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