過去ログ - 【モバマス短編集】「私が居たから」
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6: ◆oeRx5YHce.[saga]
2016/12/04(日) 01:48:34.64 ID:r1h6adL+0
「リゼロだと誰が好きなんだ?」
運転しながらPさんが聴いてくる。
「断然レム! あの包み込んでくれる感じがなんとも言えないんだよ!」
7: ◆oeRx5YHce.[saga]
2016/12/04(日) 01:50:16.66 ID:r1h6adL+0
楽屋に行くまでの道。
歩きながら加蓮に聞かれた質問をPさんにしてみる。
「そういえばさ、Pさんは何でアニメを見てるんだ?」
8: ◆oeRx5YHce.[saga]
2016/12/04(日) 01:51:28.75 ID:r1h6adL+0
「さーって、今日も一日頑張れよー」
「……なんかテンション高くないか?」
「可愛い奈緒がもっと可愛くなるんだろ? テンション上がらないやつがいるか」
9: ◆oeRx5YHce.[saga]
2016/12/04(日) 01:52:31.53 ID:r1h6adL+0
「ったぁー。つかりたー」
衣装に皺ができないように、現場の椅子に腰掛ける。
「お疲れちゃん。どっち?」
10: ◆oeRx5YHce.[saga]
2016/12/04(日) 01:54:18.51 ID:r1h6adL+0
そこからさきはずっと不貞腐れてた。
あたしってまだまだ子供だな。
自分でもそう思うけど、どうしても釈然としない。
11: ◆oeRx5YHce.[saga]
2016/12/04(日) 01:56:34.17 ID:r1h6adL+0
うだつの上がらない気持ちで家の天井を見ても、答えは何にも返ってこない。
それだけなら良かったんだ。
返ってこない答えを待ってる方がずっと楽だった。
12: ◆oeRx5YHce.[saga]
2016/12/04(日) 01:58:01.73 ID:r1h6adL+0
「……お、奈緒? 大丈夫?」
ふんわりと乙女の香りがする。
声の方向を見やると、眉根を潜めた加蓮が覗き込んでいた。
13: ◆oeRx5YHce.[saga]
2016/12/04(日) 02:00:19.68 ID:r1h6adL+0
着いた先はカラオケだった。
ソファーに座ってるだけで加蓮がジュースまで持ってきてくれる。
なんだかお姫様になった気分で、ちょっぴり楽しかった。
14: ◆oeRx5YHce.[saga]
2016/12/04(日) 02:02:12.72 ID:r1h6adL+0
昨日、凛から送られてきたメッセージは一言だけ。
『プロデューサーと結ばれた』
別にPさんを意識してたわけじゃないけど、何よりも胸が苦しくなった。
15: ◆oeRx5YHce.[saga]
2016/12/04(日) 02:05:37.02 ID:r1h6adL+0
くちびるが震えているのが分かる。
普段は気にならない身体の一つ一つが敏感になっている。
バクバクとうるさいくらいに心臓が跳ねてる。
16: ◆oeRx5YHce.[saga]
2016/12/04(日) 02:09:13.33 ID:r1h6adL+0
「っぐぅ、うっ……」
横隔膜が痙攣して上手く空気交換ができない。
口から漏れ出る音は、もう言葉ですらなくて、
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