20:名無しNIPPER[sage]
2016/12/07(水) 21:52:44.44 ID:vg+9ShdSo
読みづらすぎだわ
出直してこいカス
21: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2016/12/07(水) 21:54:09.20 ID:Q/KsUm3o0
……ここは本当に、俺の執務室なのか?
仕事用のデスク、ノートPC、書類棚、観葉植物。
来客用のガラス机と、対面に置かれたブラウンのソファが一組。
22:名無しNIPPER[sage]
2016/12/07(水) 21:58:46.50 ID:ob59XhT6o
まずモバをつけない時点で「あっ…」ってなる
23: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2016/12/07(水) 21:58:57.34 ID:Q/KsUm3o0
フォルダに置かれた画像ファイルをビュアーで開くと、並ぶ三人娘の姿が現れた。
各々が特徴的なポーズを取り、ラッピングされたチョコレートを持っている。真ん中は幸子だ。
おそらくこれはバレンタインイベント用の販促ポスターだろう。
24: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2016/12/07(水) 22:06:33.55 ID:Q/KsUm3o0
ノートPCから収集できる情報はあらかた集め終わった。
PCに保存された画像、資料だけでなく、ネットサーフィンを行い各ニュースサイトの履歴なども漁った。
そして出した結論は一つ。
ここは、俺の元いた世界ではない。
25: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2016/12/07(水) 22:08:54.66 ID:Q/KsUm3o0
「さて、どうするか」
俺が並行世界を移動していることはわかった。
では、どうすれば元の世界へ帰還できるのか。
26: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2016/12/07(水) 22:13:36.83 ID:Q/KsUm3o0
『バレンタインイベント、142'sのトーク台本作成』
どうしてこんなに大事な仕事を最後に残してしまったのか。馬鹿なプロデューサーだ。
イベントは明日。これを手付かずで残しておけば、幸子たちはイベントでのアドリブを余儀なくされる。
27: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2016/12/07(水) 22:15:50.75 ID:Q/KsUm3o0
用を足す以外では執務室を一切出ず、ぶっ続けで作業に没頭すること8時間。
トーク台本は出来上がった。
途中、昼食を持ってきてくれた事務のちひろさんには頭が上がらない。
肉体疲労、精神疲労。両者がのしかかり、俺の体はソファへと沈み込んだ。
28: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2016/12/07(水) 22:18:19.56 ID:Q/KsUm3o0
「親友……げ、元気がなくて……まるで私みたいだぞ……」
「アイドルがそんな調子でどうする」
心配をかけるわけにもいかない。
29: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2016/12/07(水) 22:19:55.55 ID:Q/KsUm3o0
俺は立ち上がり、印刷しておいた台本を三人それぞれへ手渡す。
各メンバーごとに、台本には赤で注意書きとアドバイスを入れておいた。
「明日のバレンタインイベント。3人のトークがあるのは知ってるな。これはその台本だ。各自、念入りに確認して打ち合わせておくように。きちんと話し合ってな」
30: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2016/12/07(水) 22:22:01.07 ID:Q/KsUm3o0
この様子なら安心だな。あとは三人で、何とでもできるだろう。
プロデューサーの役目はあくまでサポート。
本番に臨むのはアイドルの仕事だ。
「じゃ、俺はちょっと休憩してくる。すぐに出られるようにしておくから、訊きたいこととか、相談事があれば携帯に連絡をくれ。遠慮はいらないからな」
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