過去ログ - P「輿水幸子は無数に存在する」
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58: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2016/12/08(木) 22:17:36.36 ID:LNih3IB00
「……きっと、あのボクも、ボクなんだと思うんです」

 途切れ途切れに、辿々しく幸子は語り出した。

「この部屋で、一人でいる時、ずっと考えてました。本当に、みんなはボクのことをアイドルだと思ってくれてるのか、て。ボクは、幼稚園の頃からずっと、アイドルになりたかったんです。いえ、なれると信じてました。実際、その通りにも、なりました。なったはずでした」

「うん」

「でも、ネットの書き込みを見て、ボクの考えてた方向と現実はずれていたんだって気付きました。ボクの目指してたものと、ボクのやってることは、全然食い違ってました」

「ああ」

「取り返しはつきませんでした。クラスのみんなも、ボクのこと、芸人だって言ってました。それでボクはどうしようもなくなって、この場所へ、逃げたんです」


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