過去ログ - P「輿水幸子は無数に存在する」
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82: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2016/12/09(金) 22:02:57.26 ID:9ecZiZ/N0
「あぁ……なるほどなあ」

 突然、理解できた。
 どうしてこの男の部屋が幸子色に染められているのか。

 あれが、こいつなりの応援だったのだ。
 幸子のグッズを大量に購入すれば、活動資金を提供すれば、それだけ幸子は高みへと上ってゆける。

 俺が幸子へ人生を捧げているのと同様に、こいつも人生を捧げていたのだ。
 全力を注いで、幸子を応援していた。
 自分に出来る限りのサポートをしていた。
 プロデューサーでなくとも、できることはあったのだ。

 気付くと俺は、張り裂けんばかりの声量で高く叫んでいた。
 その声はこの場にいる誰にも劣ることはない。

 けれど同時に、勝ることもない。

 想いが強いのは俺だけではなく、こいつらだって同じなのだから。


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