過去ログ - 小日向美穂「夢色、キラキラ、ダイヤモンドダスト」
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4: ◆WJfkFowgA.[sage]
2016/12/16(金) 00:10:17.43 ID:g4iXPbsKo
「美穂はん、おはようさんどす」

 食堂に行こうと部屋を出ると丁度通りかかった紗枝ちゃんとバッタリ出会う。

「おはよう、紗枝ちゃん。今日も寒いね」

「ほんま寒おすなぁ。京の町は盆地やったさかい、夏は暑うて冬は寒いんよ。せやから東京の寒さは耐えられる思うてたんやけどなぁ」

「熊本も皆がイメージしているより寒いところだから、東京に来た頃は向こうのほうが寒いのかなーって思っていたけど、やっぱりひんやりしちゃうね」

 熊本県というと九州だし阿蘇山に代表されるような火の国という印象があってか冬でも暖かい、って思われがちだけどそんなことは全くなくて言われるたびに軽く訂正している。夏はとことん暑くて冬はとことん寒いというのが実情なの。

かと言って東京の寒さに耐えられるかと言うとそれはまた別のお話だ。暑いものは暑いし寒いものは寒い、こればっかりはどうしようもないよね。ここの所誰かと会話するときは決まって寒いねえ、から始まっている気がしちゃうな。

「せや、忘れんうちに。これ、受け取っとくれやす」

 階段の踊り場で紗枝ちゃんは突然思い出したかのように立ち止まると、和風のラッピングがなされた箱を取り出す。



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