過去ログ - 【DQ7】マリベル「アミット漁についていくわ。」【後日談】
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40: ◆N7KRije7Xs[sage saga]
2016/12/24(土) 11:38:29.67 ID:8lPBK+pa0
玉座の間の隣にある質素な卓の上には、港を擁するだけあってか海の幸が華やかに盛り付けられた皿が並んでいた。
3人の来賓の反対側には迎賓側の王、王妃、王女、王子が座り傍には付き添いで大臣が立っていた。

この手の席に関して三人は心得たものだった。
片や国一番の名士として城に招かれ、王と共に食事をとる機会の多い漁師頭、片や世界中でこれまた王族や領主たちに囲まれて食事をしてきた少年と少女。
片や豪快に、片や遠慮がちにも慣れた作法で馳走を口へと運んでいく。

最初に感嘆の声を漏らしたのは少年の父親だった。

ボルカノ「…うまい。素材の良さを生かした 繊細な味わいで とても 美味ですな。」

世辞を述べる媚はなく、心から舌鼓を打った。

アルス「こちらは…… なんでしょうか?」

少年が見慣れない姿の食材を覗き込んで尋ねる。

*「この辺りでしか 見られない 深海魚です。脂が乗っていて 煮つけに ピッタリなのです。」

と、傍で見ていた大臣が簡単に説明してみせる。

マリベル「これは お酒ですか?」

少女が続けて尋ねる。

コスタール王「うん それは麦芽を醸造したお酒でね。わしらは エール酒と呼んでいるよ。」
コスタール王「見たかんじ お客人たちも もう 大人みたいだし いいかなー と思ってね。」

人懐こい笑顔で王は自慢げに紹介する。
少女は意外にも苦みの中に芳じゅんな香りの広がるこの黄金に魅了され、後で港の酒場で飲めはしないかと早くも考えてはじめるのだった。

コスタール王「それで 今回の締約について なんだけどねー。」

王は笑顔を崩さずに切り出す。

コスタール王「うん こちらとしても これから どんどん 他国と親交を 深めたいし お宅の国とは 縁もあるしね。」
コスタール王「締結しましょう。」

アルス「本当ですか!」

コスタール王「もちろんだよー それに お客人たちの お誘いと あっちゃあねえ! わっはっはっ!」






マリベル「待ってください!!」








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