過去ログ - 【DQ7】マリベル「アミット漁についていくわ。」【後日談】
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◆N7KRije7Xs
[sage saga]
2016/12/24(土) 11:41:26.16 ID:8lPBK+pa0
突然声を上げた少女にその場の全員の視線が集まる。
アルス「マリベル?」
少女は隣に座る少年を一瞬見やり、再び視線を王に戻すと物怖じもせずに言う。
マリベル「提案書には 書かれていませんでしたが 万が一 お互いの領海内で 魔物に襲われた場合の対処も 考えるべきかと 思います。」
ボルカノ「む…っ。」
アルス「あっ……。」
突然の少女の行動に肝を冷やした漁師頭もその息子も、その口から放たれた至極真っ当な提案に思わず声を漏らす。
コスタール王「…………………。」
対する王はしばらく瞬きを繰り返していたが、やがて一息つくと少し間をおいてから急に真面目な表情を作り顎に手をやる仕草をして言った。
コスタール王「それもそうだな。お嬢さんの 言うとおりだ。」
コスタール王「数がめっきり減って ほとんど 見かけなくなった というが 魔物はまだ 確実に おるわけであるしな。」
コスタール王「双方 海上の警備を するに 越したことは ないだろう。」
コスタール王「……ただ 書面に 書かれていない ということは そちらの王は 今の提案を 把握していないんじゃあないかね?」
マリベル「……ごもっともですわ。」
マリベル「……出過ぎたまねを お許しください。」
少女とてこちら側だけ守ってもらおうなどという虫のいい話をするつもりは毛頭なかったが、
残念ながら今から戻って王に伝えに行くには時間が掛かりすぎる。
そこまで考えていたからこそコスタール王の言葉は当然のこととして受け止めていたし、
これ以上勝手に話を進めようとも思わず、素直に謝罪の言葉を口にした。
コスタール王「やだなあ! そんな 悲しそうな顔 しないでよ!」
コスタール王「また後日 こっちから グランエスタードに 遣いを出すから ありがたく その提案は 受け入れるよ!」
マリベル「えっ…?」
コスタール王「ささっ 堅い話は ここまでにして お客人たちの 旅の話を 聞かせてよ! うちの子たちが 楽しみに してたんだ。」
マリベル「陛下……。」
そう言ってすっかり元の笑顔に戻った王は、隣に座る王子の頭を優しく撫でた。
そんな様子を向かい側で眺める漁師頭と網元の娘は、どうして少年がここの王をそこまで買うのかわかったような気がして、自然と頬を緩ませるのであった。
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