過去ログ - 【DQ7】マリベル「アミット漁についていくわ。」【後日談】
↓
1-
覧
板
20
700
:
◆N7KRije7Xs
[sage saga]
2017/01/14(土) 18:44:19.15 ID:I8BPs1sh0
マリベル「っ…!!」
その言葉を聞いた瞬間、少年に抱かれていた少女の体がぎゅっと強張る。
アルス「ぼくは 本当は……。」
マリベル「待って!!」
アルス「っ……!?」
突然耳元で叫ばれ、少年は驚き目を見開く。
マリベル「言わないで……。」
少年を止める声は、少しだけ震えていた。
アルス「マリベル……?」
マリベル「……あなたの お母さんから 聞いたわ。」
アルス「……アニエスさんから?」
マリベル「…んっ……。」
少女は無言で頷く。
アルス「じゃあ シャークアイさんが ぼくの 本当の父さんだってことも?」
マリベル「うん……。」
アルス「そっか……。」
アルス「本当は ぼくの口から 言おうと思ってたんだけど……。」
そう言って少年は目を伏せる。
マリベル「……あなたのお母さんが 謝ってたわ。」
マリベル「でも あたしには 先に 知っておくべきだって……。」
アルス「そう… だったんだ。」
マリベル「あ あたしね……?」
少女は少年の身体を押して少しだけ間を開ける。
アルス「うん?」
マリベル「あなたの親が誰で どんな運命の元に生まれたかなんて 関係ないわ。」
そして少年の目を見つめると力強く言い放つ。
マリベル「あなたは あなたよ。アルス。あたしの大好きな。」
アルス「…マリベル……。」
マリベル「だから… だから 独りで背負わないで。」
アルス「…………………。」
マリベル「んっ……。」
少年は目を閉じるとそのまま少女の唇を塞ぐ。
アルス「……ありがとう マリベル。」
マリベル「いいのよ アルス。」
そして少女は少年の頭を抱き、そのまま自分の胸に押し付ける。
マリベル「…ふふっ 少しはスッキリしたかしら?」
アルス「……うん。」
マリベル「…………………。」
“すっきりしたのは あたしの方だったかしら?”
目を閉じる少女はどこかでそんなことを思いながら体を揺らすのだった。
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
1002Res/1492.79 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - 【DQ7】マリベル「アミット漁についていくわ。」【後日談】 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1482503750/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice