過去ログ - 【DQ7】マリベル「アミット漁についていくわ。」【後日談】
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817: ◆N7KRije7Xs[sage saga]
2017/01/18(水) 19:48:52.26 ID:NwVM2m3w0

小さな呟きの後、二人の体は優しい光の衣に包まれた。

アルス「えっ…?」

マリベル「おほほほ! まっ このあたしを 女神さまと 間違えちゃうのも 無理はないわね!」
マリベル「……だから これは 女神さまの ご加護。」

そう言って少女は微笑み、少年の胸に顔を埋める。

アルス「…怒ってないの?」

マリベル「だって もう 二人で 温泉入ってるじゃない。」
マリベル「…背中見られた ぐらい もう いいわよ。」

そう言って少女は少年の顔を見上げてにやりと笑う。

アルス「良かった……。」

マリベル「……じゃあ 髪かわかすの てつだってよ。」

アルス「…うん。」

少年は安堵の表情で頷くと、ゆっくり少女の髪を布で包み込んでいく。

アルス「こう…?」

マリベル「…うん… そんなかんじ……。」

アルス「人の髪って 意外と難しいな。」

マリベル「痛くしたら 承知しないわよ?」

アルス「…がんばります……。」

マリベル「ん…… ふ………。」

アルス「…………………。」

“まるで ネコみたいだ。”

おとなしく身を預ける少女を見つめながら少年は心の内で呟く。

マリベル「……ん これくらいでいいかしらね。」
マリベル「…どうしたの?」

自分の髪を散らしていた少女だったが、ふと少年の目が自分を見つめていることに気が付くと不思議そうに首をかしげる。

アルス「……いや かわいいなーって。」

マリベル「……ばか。」

自分では豪語するものの、実際に言われては何度も聞いても慣れない言葉に、悪態をつきながらもその頬は少しだけ赤く染まる。

アルス「はははっ。」

マリベル「……ったく そろそろ 行くわよ?」

愛おしそうに笑う少年を置いて少女は歩き出す。



アルス「はいはい 女神さま。」



その後をついていく少年の顔は尚も綻び、幸福の顔そのものだった。





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