過去ログ - 【DQ7】マリベル「アミット漁についていくわ。」【後日談】
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◆N7KRije7Xs
[sage saga]
2017/01/18(水) 19:50:35.37 ID:NwVM2m3w0
ボルカノ「おお 戻ったか 二人とも。」
教会の講堂では少年の父親が階段の手前で二人を待っていた。
マリベル「お待たせしました。」
アルス「ごめんごめん ちょっと いろいろあって。」
ボルカノ「…まあ いいんだけどよ。」
ボルカノ「こっちも ちょうど 返事の手紙を もらったところだしな。」
そう言って少年の父親は質素な封筒に包まれた手紙を二人に見せる。
マリベル「じゃあ わたしたちも ごあいさつしていきましょ。」
アルス「そうだね。」
二人は顔を見合わせると神父の家族が暮らしている部屋の扉を軽く叩く。
*「はーい。」
返事と共に若神父の妻が扉を開ける。
マリベル「あの タオル ありがとうございました。」
アルス「帰る前に 神父さまに ごあいさつをと 思いまして。」
*「あらあら ごていねいに ありがとうございます。」
*「どうぞ。」
女性は浴巾を受け取ると二人を奥の部屋へと通す。
*「おや もう よろしいんですかな?」
二人が部屋に入るとベッドで横になっていた老神父が身を起こして尋ねてくる。
マリベル「ええ 身も心も 清められた 気分ですわ。」
少女は一礼するとベッドの隣に立つ。
アルス「帰る前に ごあいさつをと。」
*「わはは! これは これは さすがは 神の遣わした 英雄どのというだけは ありますな。」
マリベル「神父さま…… やっぱり 気付いていらしたのね。」
*「これでも 聖職者ですからな。神が再び この世に お出ましになったことくらいは わかりますよ。」
*「……ありがたいことです。」
*「魔王は滅ぼされ 再び 平穏を取り戻した。それもこれも 神がわれわれを 見捨てておられなかった おかげです。」
*「老い先短い わたしも これで安心して 息子に 後を任せられるというものです。」
そう言って老神父は椅子に座っていた若神父を見やる。
*「よしてくれよ 父さん。まだまだ 長生きしてもらなくちゃ。」
*「そうだよ おじいちゃん! そんなこと 言わないでよ……。」
ベッドに腰かけていた男の子が泣きそうな顔で老神父の手を握る。
*「わはは。こりゃ まいった。孫にまで 言われては そう簡単にくたばるわけには いきませんな。」
*「まずは この病を しっかり 治さないと… ゲホッ ゲホッ!」
口ではそう言うが、青い顔で苦しそうに咳き込む姿からはそれが簡単なことではないことがうかがえた。
マリベル「神父さまっ……。」
マリベル「ねえ アルスっ。」
アルス「……うん。」
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