過去ログ - 渋谷凛「自分で選んで、進みたい」
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3:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/24(土) 17:21:42.49 ID:x5xVzsjqO
私は選びたい。他の誰かが望む、他の何かが願う、私でなく私とは違う私以外のものが求める幸せじゃない。
私が、今こうしてここへいるこの渋谷凛が望んで願う、偽りなく心から求める幸せを。
それをこそ、それへと進む道をこそ、私は選びたい。
4:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/24(土) 17:22:18.92 ID:x5xVzsjqO
それはもちろん、こんな……端から見たらただのわがままみたいなこと、受け入れてもらえないのかもしれないことはわかってる。
どこまでも優しくて、どうしようもなく柔らかで、どうにもならないほど温かなプロデューサーにさえも。
ううん、プロデューサーだからこそ。
5:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/24(土) 17:23:03.83 ID:x5xVzsjqO
「……」
「……」
「……ねぇ、凛」
6:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/24(土) 17:24:13.48 ID:x5xVzsjqO
「ん?」
「その、分かってもらえたんだよね?」
「うん。ちゃんと分かったよ。プロデューサーが今のこのこれをやめたい、ってこと。恥ずかしくて、居たたまれなくて、重たい空気が息苦しくて、だからやめたいってことは」
7:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/24(土) 17:24:53.44 ID:x5xVzsjqO
「プロデューサーなら分かってくれると思ってたんだけど」
「分からなかったなぁ。……そして、出来ればそれはされたくなかったかなぁ」
「されたくない、って……これを?」
8:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/24(土) 17:25:31.71 ID:x5xVzsjqO
「え?」
「え?」
「や、どうして?」
9:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/24(土) 17:26:20.92 ID:x5xVzsjqO
「言ったって何もまずいことじゃないじゃん」
「まずいし問題だと思うなー。こう、火に油的な意味で」
「何が問題なの」
10:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/24(土) 17:32:06.83 ID:x5xVzsjqO
「はい?」
「いいよ。本当はもうちょっとこのまま、抱き合って見つめ合うままの時間を感じていたかったんだけど……プロデューサーがしたいなら、いいよ、しようか」
11:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/24(土) 17:33:20.32 ID:x5xVzsjqO
「これが私だから。――こんな私は、プロデューサー嫌い?」
「そういう問題じゃなくて。……それは、凛のことは嫌いなわけないけどさ」
「だよね。――ふふ。こうしてちゃんと、パソコンと向かい合いながら座って仕事してるプロデューサーの上へ突然抱きつきながら乗ってきた私のこと受け止めて受け入れてくれてるくらいだし」
12:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/24(土) 17:33:50.88 ID:x5xVzsjqO
以上になります。
お目汚し失礼しました。
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