過去ログ - 佐々木千枝「今日は特別な日だから」
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10: ◆WJfkFowgA.[sage]
2016/12/25(日) 01:07:18.29 ID:7LMOLEw2o
「すみません、プロデューサーさん……すっかり寝ちゃったみたいで」
「いや、本番前にリラックスすることは大事だからな」
しばらくして千枝は目を覚ました。被せていたコートを気に入ったのか、ギュッと強めに握ったままだ。
11: ◆WJfkFowgA.[sage]
2016/12/25(日) 01:09:34.45 ID:7LMOLEw2o
「ふぅ。それじゃあ行こうか千枝」
「はい。プロデューサーさん、上手くいったら千枝のこと、いっぱい褒めてくださいねっ」
そう言って小さなサンタさんは部屋を出る。さっきまでぐっすり寝ていたから気力も十分。
12: ◆WJfkFowgA.[sage]
2016/12/25(日) 01:10:30.45 ID:7LMOLEw2o
「佐々木千枝、ですっ! 今日は皆さんと一緒に、クリスマスを楽しみたいです」
ストアイベント自体は小規模なものだけど、千枝とクリスマスを過ごせる! ということで同世代のファンから大きなお友達まで沢山の人が集まった。
つい数ヶ月前までちょっとオトナに憧れていた少し内気な女の子のためにこれだけのファンが来るとは、地道な営業活動をしてきた甲斐があったものだ。
13: ◆WJfkFowgA.[sage]
2016/12/25(日) 01:13:44.22 ID:7LMOLEw2o
「プロデューサーさん! 千枝、失敗しなかったです!」
「お疲れ様、千枝」
俺を発見するなりサンタ服のままの千枝は駆け出して来た。えへへ、と笑いながら俺のそばに来ると何かをおねだりように上目つかいで見る。
14: ◆WJfkFowgA.[sage]
2016/12/25(日) 01:15:36.53 ID:7LMOLEw2o
「それじゃあ千枝、帰ろうか」
富山から東京に来た千枝はプロダクションの寮で預かっている。小学生でひとり暮らしというのも俺には想像のつかない世界ではあるけど、
セキュリティは万全で周囲にはアイドル仲間たちが大勢いるから千枝も寂しいなんてことはなく、むしろ楽しんでいるようにも見えた。
15: ◆WJfkFowgA.[sage]
2016/12/25(日) 01:18:40.36 ID:7LMOLEw2o
「じゃあ、打ち上げに行こうか」
「! はいっ」
誰もが可愛いというアイドル佐々木千枝が俺だけに見せてくれる表情。それを見るたびに、俺も意識せざるを得なくなる。
16: ◆WJfkFowgA.[sage]
2016/12/25(日) 01:20:08.65 ID:7LMOLEw2o
以上です、読んでくださった方のもとに千枝ちゃんサンタが来ることを願っておきます。ありがとうございました
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