過去ログ - 佐々木千枝「今日は特別な日だから」
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8: ◆WJfkFowgA.[sage]
2016/12/25(日) 01:02:44.20 ID:7LMOLEw2o
だけどすぐになにか閃いたようで、ソファーにポンと正座する。どうしたんだろうと言おうとする前に、千枝はポンポンと膝を手で叩いた。
「ち、千枝でよければ、お膝貸しますっ」
「え、ええっ?」
そんな事を言う彼女からは恥じらいが見て取れるけど本人は本気らしく、俺の頭を膝に乗せようとしている。それも今の彼女の衣装はスカートを履いたサンタさん。
フェティシズムを感じるわけじゃないけど、晒されている膝が眩しい。この上に頭を置いて、と言っているのかこの子は?
普段の俺ならダメだぞとやさしく諭すことはできたのだけど、この時の俺は眠気が理性を完全に抑え込んでいた。
「まだ時間はありますから、プロデューサーさんもゆっくりしてくださいね?」
千枝の小悪魔じみた提案に無意識のうちに誘われて、俺は小さくも柔らかな担当アイドルの膝を枕に寝転がってしまったんだ。
鼻に入る甘い香りが千枝と体を触れ合わせている事を意識させる。
「〜♪」
赤ちゃんを寝かしつけるみたいに千枝は子守唄を口遊む。それが何よりも耳に心地よくて、意識はフッと消えて微睡みに落ちていった――。
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