過去ログ - 花丸「はなまるぴっぴは善い子だけずら」
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6:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/25(日) 22:16:18.69 ID:O8fGFwM8o
「なっ」

 花丸が本当に怒っていると知って、善子も動揺を隠せないようだった。
だが、すぐに動揺は反発に転化したらしい。
もともと吊り上がっていた眦も、鋭さを増している。

「あーそー。ずら丸は私が乙女心も分からない木偶だって言いたいわけね。
ほんと、見る目のなさも相変わらずだわ。
リトルデーモン達とは大違いね」

「そりゃ違うずらよ。
まるが国木田花丸であるように、善子ちゃんは津島善子でしかないずら。
なのに善子ちゃんは、ヨハネとかいう偽りのペルソナで人気を釣って、
ファンにリトルデーモンとか名付けて喜んでるだけずら」

 自分は断じて”数多のリトルデーモンの中の一人”などではない。
その烈しい思いが、花丸に強い言葉を選ばせていた。

「ふーん。いいわ、いいじゃない、もう。
じゃあ私はクリスマスはリトルデーモンを相手にクリスマスのスペシャルなライブ配信でもしようかしら。
あの子達の方がよっぽど私を好きみたいだし」

 善子が露骨に花丸から顔を背けながら言った。
その言行が心にもない当て付けに過ぎないと、花丸も承知していた。
善子は元より対人の対応を不得手としているのだ。
引くに引けなくなって、売り言葉に買い言葉で感情的に応じてしまっているのだろう。



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