8: ◆9CUtNS6CZQ[saga]
2016/12/26(月) 21:41:01.93 ID:nIhBSUOf0
彼を問い詰めると、幸子の仕事は昼頃終わると思っていたので、女子寮組の分のプレゼントはイブに預けて配ってもらう予定だったらしい。
「まったくプロデューサーさんは相変わらずダメダメですねぇ・・・」
「なにがだよ」
「こういう時は直接プレゼントを渡すほうがいいに決まってるんです。まゆさんなんか絶対喜びますよ」
「といってもこの時間に俺が女子寮に入るわけにもいかないしな・・・」
なんだかんだ言いつつも、やはりプレゼントを用意してるようだったので、口と裏腹に幸子は満足していた。
「それで、どんなプレゼントを用意してくれたんですか?このボクに相応しいカワイイものだと嬉しいんですが!」
「それは開けてみてからのお楽しみだ。送っていくから下の車に乗って待っててくれ。鍵は開いてる」
入り口を見るとちひろが待ち遠しいかのようにこちらを見ていた。速足で事務所を出て、彼の車に乗り込んだ。
車内から見える街のイルミネーションが、事務所の窓から見た時よりもなんだか輝いているように見えた。
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