53:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/28(水) 22:35:46.50 ID:Hhhi1HzW0
指摘されて、はっとなりました。
無意識の内に重ねていることに気がついて、すぐに指を離しました。
長い付き合いなだけあって、凛ちゃんは私のことをよく知っています。
もしかしたら、私よりも私のことに詳しいかもしれません。
それぐらい、私のことをよく見ています。
花陽「こ、これは……その……」
凛「ねえ、かよちん。凛とかよちんは、友達だよね」
花陽「友達どころか……親友だよ」
凛「ならどうして話してくれないの?」
花陽「話すって……なにを話せばいいの?」
俯きがちな私の眼を下から覗き込むような形で見つめて、凛ちゃんは言いました。
凛「かよちん、凛に隠し事してるでしょ」
花陽「っ──!?」
問われた瞬間、心臓を鷲掴みにされたみたいでした。
動揺を口に出さないようにするのが精一杯で、表情を上手く隠せたようには思えません。
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