59:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/28(水) 22:41:06.16 ID:Hhhi1HzW0
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沈み切った心は、そう易々と戻ってくることはありません。
昨日の夜に視た光景は、夜を越えても脳裏にこびりついたままです。
できることなら一生忘れてしまいたいですけれど。
真姫「……昨日、音ノ木坂の近くで殺人事件があったそうよ」
花陽「そ、そうなんだ……最近は物騒だね」
真姫「ホント、いい迷惑よ。これでしばらくは練習も中止せざるを得ないわ」
習慣である神田明神での朝練に参加するため、私は少しだけ早起きをしました。
実際は単に寝つけなかっただけですが。
凛「真姫ちゃん、かよちん、おはよー」
しばらく待っていると、私達から少し遅れて凛ちゃんがやって来ました。
昨日は質問に答えることなく、急に帰ってしまったので顔を合わせづらいです。
凛「かよちん酷いよ。凛を置いて急に帰っちゃうなんて……」
花陽「ご、ごめんね、凛ちゃん……この埋め合わせは、必ずするから」
凛「なら今度新しくオープンするラーメン屋について来てくれたら、許してあげるにゃ」
花陽「そ、そんなことでいいのお!?」
昨日とのテンションの違いに、素で驚かされました。
ちょっと様子がおかしいように思えます。
これほど簡単に昨日の真剣さが雲散霧消してしまうほど、凛ちゃんは忘れっぽくありません。
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