67:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/28(水) 22:48:44.59 ID:Hhhi1HzW0
花陽「感じ方の問題、ということですか?」
シエル「はい、概ねその通りです。例えばここに大好きなカレーがあるとします。でも、そのカレーを作ったのが私の大嫌いなやつだと知ってしまったら、きっと知る前と同じように味わうことはできません。何故なら、これは私の大嫌いなやつが作ったカレーだからです」
花陽「レシピの問題じゃない……」
シエル「そうです。逆に言えば、ここにあるカレーが煮詰めすぎて黒焦げで美味しくなさそうでも、私が大好きな人が作ったものだと知ることができれば、感じ方は大きく変わるでしょう」
花陽「受け取る側の気持ちで、いくらでも変わるんですね」
シエル「つまりはそういうことです。だから誰でもいいなんてあり得ません。あのアルパカたちも、あなたのことを見ています。きちんと世話をしているあなたを、代えの利くどうでもいい人だなんて思っていませんよ……それに、見返りを求めない真摯な優しさの名前を、あなたは知っているでしょう?」
見返りを求めない、真摯な優しさの名前?
数秒だけ思案してみても、答えが思い浮かびません。
花陽「ご、ごめんなさい……ちょっとわからないです」
シエル「ふふっ、少しわかりずらかったかもしれませんね……なら一つヒントを差し上げます。あなたたちμ'sがいつも歌っていることですよ」
私達が、いつも歌っていること?
もしかして──
花陽「──愛、ですか」
シエル先輩は一度だけ頷き、答え合わせをしてくれました。
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