83:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/28(水) 23:15:51.78 ID:Hhhi1HzW0
花陽「あの、私……なんてお礼を言ったらいいかわからないんですけど──危ないところを助けていただいて、本当にありがとうございました」
??「いいよ、そういうのは。こっちも訳ありで動いてたから、これはそのついで──別に良心の呵責がどうとか、人助けどうとかで手を貸したわけじゃない」
花陽「それでもありがたかったんです。あの人達に囲まれて身動きが取れなくなったとき……もうダメだって思ってましたから」
??「ま、死人と戯れるなんて経験──滅多にできないからな。そういう意味ではついてるよ、あんた」
花陽「……やっぱり、さっきの人達は普通の人間じゃなかったんですね」
??「当たり前だろ。連中はとうの昔に死んでるんだから、線だってなおのこと視えやすい……そもそも、あんただって視えてるならわかるはずだぜ」
視えている、か。
この人も、私と同じ眼を持ってるんだ──
花陽「あなたと私は、同じモノを視ているんですか」
??「さあな……ただ、これがろくでもないモノを視ることができる代物だってことぐらいは理解してる。あんたもそうなんだろ──小泉花陽」
花陽「──どうして、私の名前を?」
眼の前にいるのは紛れもなく命の恩人なのに、警戒心が働いてしまったせいか、一歩後退してしまいました。
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