9: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2016/12/28(水) 22:51:18.14 ID:0u119bRi0
楓「でも私、このお店の雰囲気好きですよ?」
調理場の方にある換気扇のファンは、しばらく掃除をしていないからか、油を吸って少し茶色くなっています。
10: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2016/12/28(水) 22:52:14.26 ID:0u119bRi0
P「はあ、もう…。でも、こんなお店で楓さんが飲んでるって知ったら、みんなビックリしてしまうかもしれないですね?」
楓「ふふっ、そうかもしれませんね」
11: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2016/12/28(水) 22:53:54.72 ID:0u119bRi0
P「両方とも同じ楓さんか、うーん…」
そう言って、彼は腕を組み目をぎゅっと閉じました。仕事中に物事を深く考える時に彼が良くする行動です。
12: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2016/12/28(水) 22:55:09.41 ID:0u119bRi0
しばらくすると、大将が一杯の冷酒を彼の目の前に置きました。グラスを枡の中に入れ、お酒をグラスから溢れるまでなみなみと注いだ、いわゆる「もっきり」スタイル。
P「大将、これは?」
13: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2016/12/28(水) 23:00:59.26 ID:0u119bRi0
・・・・・・・・・・
楓「それじゃあ大将、お会計お願いします」
14: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2016/12/28(水) 23:02:19.86 ID:0u119bRi0
「それでよ」
楓「はい」
15: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2016/12/28(水) 23:05:35.97 ID:0u119bRi0
ガラリと戸を開けて外に出ると、一層冷え込んだ空気が流れていました。しかし、お酒で温まった体がその寒さを和らげてくれます。
P「楓さん、今日はご馳走さまでした」
16: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2016/12/28(水) 23:06:50.36 ID:0u119bRi0
P「それじゃあ楓さん、また明日」
楓「はいっ。プロデューサー明日も頑張りましょうね」
17: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2016/12/28(水) 23:09:59.01 ID:0u119bRi0
その肴が、好きな人だったら、一番好きな人だったら、お酒もとびきり美味しくなりますね、って
18: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2016/12/28(水) 23:11:28.39 ID:0u119bRi0
こんなことは言えないな、と私は苦笑します。秘密の続きとして、私の心の中に収めておきます。彼もそう思っていると嬉しいな、と願いながら。
楓「次にあの人と一緒に飲むのは、いつになるかなあ」
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