57:名無しNIPPER[saga]
2017/01/03(火) 23:43:17.22 ID:ypEkpxeQ0
「あ、そうだ! 美嘉ちゃんは、見てたんだよね? 二人のレッスン!」
「う、うん、見てたけど……ほら、ドアの隙間からだったから、あんまりよく見えなかったんだよね」
「え〜、でも、レッスンだってことは分かったんだよね? ちょっとでもいいから、教えて教えてー!」
痛い所を突かれたと、城ヶ崎美嘉は思った。
そう、一番最初、二人が何をしていたのか分からないと言ったにも拘らず、彼女達を助けるために、二人は自主レッスンをしていた、なんて下手な誤魔化し方をしてしまった。
焦りがあったとはいえ、あれは悪手になってしまったと、城ヶ崎美嘉は後悔した。
これで知らない、分からないで押し通すことは、不可能となった。
加えて、この矛盾にメスを入れられてしまえば、絶体絶命の危機が訪れる。
冷や汗が出そうな緊張を押し隠しながら、城ヶ崎美嘉は一先ず、赤城みりあからの質問に答えることとした。
己の持ち味を活かし、尚且つ最大限嘘はつかない様、彼女は赤城みりあに攻めの手を打つことをここで決心する。
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