過去ログ - GIRLS BE NEXT STEP『ラクダのアイドル』
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1
:
◆hhWakiPNok
[saga]
2017/01/02(月) 22:22:55.03 ID:5rUQDHft0
『笑えないラクダと笑えなかったラクダ』
SSWiki :
ss.vip2ch.com
2
:
◆hhWakiPNok
[saga]
2017/01/02(月) 22:23:32.14 ID:5rUQDHft0
白菊ほたる(13)
i.imgur.com
i.imgur.com
松尾千鶴(15)
以下略
3
:
◆hhWakiPNok
[saga]
2017/01/02(月) 22:26:12.72 ID:5rUQDHft0
ほたる「白菊ほたる13歳です。あの……よろしくお願いします」
目の前の少女は、そう言って頭を下げた。
この状況は、私にとって好ましいものではない。
なにより予定外だ。
以下略
4
:
◆hhWakiPNok
[saga]
2017/01/02(月) 22:27:00.97 ID:5rUQDHft0
P「シルルというのは、確か……」
ほたる「あ、はい、その……倒産しました」
なんだって?
以下略
5
:
◆hhWakiPNok
[saga]
2017/01/02(月) 22:27:44.87 ID:5rUQDHft0
P「では。芸能界経験のある新人アイドル志望者、として扱います」
ほたる「え?」
P「珍しいですが、前例がないわけではありませんから」
以下略
6
:
◆hhWakiPNok
[saga]
2017/01/02(月) 22:30:13.80 ID:5rUQDHft0
P「特技は?」
P「趣味は」
P「自己PRをどうぞ」
以下略
7
:
◆hhWakiPNok
[saga]
2017/01/02(月) 22:31:02.62 ID:5rUQDHft0
P「何か歌ってみてもらえますか」
ほたる「え……」
P「アイドル志望なのですから」
以下略
8
:
◆hhWakiPNok
[saga]
2017/01/02(月) 22:32:19.37 ID:5rUQDHft0
ほたる「♪
ここは砂漠さ 足下は砂の海
私はラクダ 今日も歩いていこう
砂漠の海に 足が焼けるけど
旅はまだまだ 始まったばかり
以下略
9
:
◆hhWakiPNok
[saga]
2017/01/02(月) 22:32:48.52 ID:5rUQDHft0
初めて聞いた歌だったが、悪くない。
伸びやかな歌声。おだやかな曲調。
歌詞も味わいがある。
ほたる「あの……以上です」
以下略
10
:
◆hhWakiPNok
[saga]
2017/01/02(月) 22:35:12.23 ID:5rUQDHft0
ほたる「私、負けずにがんばります!」
えーと……
あ。
いやいやいや、俺はなんとなく思い出しただけで、激励とかそういうつもりで言った訳ではない。
以下略
11
:
◆hhWakiPNok
[saga]
2017/01/02(月) 22:35:46.57 ID:5rUQDHft0
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
P「色々と話が違うんじゃないですか?」
以下略
12
:
◆hhWakiPNok
[saga]
2017/01/02(月) 22:36:29.10 ID:5rUQDHft0
ちひろ「大丈夫ですよ。中学生とはいえ、しっかりしている娘ですから。場所やアクセス方法も伝えてありますし」
いくらしっかりしていても、まだ中学生の女の子に迎えもやらずに待っているとは!
P「移動手段は? 飛行機ですか? 新幹線ですか?」
以下略
13
:
◆hhWakiPNok
[saga]
2017/01/02(月) 22:37:15.39 ID:5rUQDHft0
P「補欠合格、とは俺は聞いていませんが」
ちひろ「それがですね」
ちひろさんは肩を竦めて言った。
以下略
14
:
◆hhWakiPNok
[saga]
2017/01/02(月) 22:40:05.14 ID:5rUQDHft0
P「とりあえず、互いのことをよく知ろうと思う。まずはレッスンを中心にやっていく」
千鶴「ひとつ、聞いておきたいんですけど」
P「……なんだ?」
以下略
15
:
◆hhWakiPNok
[saga]
2017/01/02(月) 22:41:22.33 ID:5rUQDHft0
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
司会「では、2次試験を行います。2次試験の内容は、ズバリ『笑顔』です」
以下略
16
:
◆hhWakiPNok
[saga]
2017/01/02(月) 22:44:48.15 ID:5rUQDHft0
審査員「質問を始めたいんだが、笑顔は?」
千鶴「は、はいっ! 笑顔です!」
審査員「……いや、恐い顔じゃなくて、笑顔だよ笑顔。アイドルの基本」
以下略
17
:
◆hhWakiPNok
[saga]
2017/01/02(月) 22:46:43.35 ID:5rUQDHft0
司会「はい。では8番の方」
自分の番は、それで終わってしまった。
プロの、専門家の目から見て自分がどうなのかを知りたくて受けたオーディションだったが、とんだ恥をかいてしまった。
出された課題すらこなせなかったのだ。善し悪し以前の問題だ。
以下略
18
:
◆hhWakiPNok
[saga]
2017/01/02(月) 22:49:59.89 ID:5rUQDHft0
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
千鶴「その後も私はなぜだか残って、最終的には合格はしませんでしたけど、特別枠とか急に司会の人が言い出して、それで……そういうことです」
以下略
19
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◆hhWakiPNok
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2017/01/02(月) 22:51:23.73 ID:5rUQDHft0
千鶴「……はい」
P「それだけだ。ミーティングを続けよう」
千鶴「は、はい……」
以下略
20
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◆hhWakiPNok
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2017/01/02(月) 22:52:09.05 ID:5rUQDHft0
P「そう言えば、書道が特技だと書いてあったが」
千鶴「はい」
P「ひとつ、書いてみてもらおうかな」
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21
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◆hhWakiPNok
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2017/01/02(月) 22:52:35.61 ID:5rUQDHft0
千鶴「なんて書きましょう。やはり、登極せし者すなわち王、とでも?」
P「いや。そうだな……じゃあ、笑顔、と」
千鶴「え?」
以下略
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