過去ログ - 終わらない物語が嫌いな僕と余命が短い女の子の話
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67: ◆eZMycVsOYY[saga ]
2017/01/08(日) 22:28:45.35 ID:O1Z9DSgO0
 食器を洗い終わり、もともと身支度が整っていた僕らは、そう時間がたたないうちに外へ出た。
 今日は暑すぎず程よく風が吹いていたので、散歩日和だった。体を冷やすとよくないので、彼女に「寒くない?大丈夫?」と何度も聞いてしまった。「心配しすぎですよ」と彼女は笑った。

 少し小さなショッピングモールまではほぼ一方通行でいけるが、その道のところどころで本屋やコンビニ、そこそこ大きい神社がある。
 彼女は道の途中で見かけた神社に興味を持ったのか「行ってみたいです」と僕に言った。今まで彼女は何をするにしても遠慮がちで、昨日なんかは街で店を見るたびに「見てもいいですか」と確認をとるほどだった。
 だから僕は『行ってもいいですか』ではなく『行ってみたいです』と言った彼女のささいな変化が嬉しかった。



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