過去ログ - 穂乃果「とあるマンションの一室で」
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132: ◆ddl1yAxPyU[saga]
2017/01/28(土) 16:31:09.46 ID:ttPdYZV10


絵里「正直に話せば私にとってあなたは、あの部屋のメンバーくらいにしか思っていないわ。今はそれ以上でもそれ以下でもない」

絵里「あなたを生き返らせるかどうかだけど、自発的にはやらないでしょうね。頼まれればやるでしょうけど」

千歌「そうですか…」


絵里「――…でもそれは、あなたが偽物だからってワケじゃない。単純に千歌ちゃんとそこまで親密な関係じゃ無いからよ。千歌ちゃんだって赤の他人を生き返らせようなんて思わないでしょ?」

千歌「そりゃ…そうですけど……」


絵里「確かに、千歌ちゃんの存在について否定的なメンバーもいる。立場上、家族や幼馴染に会えないのは悲惨だと思う。ただ、居場所が無いっていうのは違うと思う」

千歌「……え?」


絵里「希の家で暮らしていたり花陽と一緒にトレーニングしていたのでしょ? だったらそこはあなたの居場所で間違いない。あの二人が義務感や責任感で一緒にいたように見えたかしら?」

千歌「……でも――」

絵里「そもそも、どうして自分が本物か偽物かにこだわっているのかしら?」

千歌「?」

絵里「μ’sの何人かはあなた達の言う“本物”の千歌ちゃんに会っているみたいだけど、私は会ったことが無いのよ。だからあなた以外の千歌ちゃんを知らない、私にとっての“本物”は今、目の前にいる千歌ちゃんなのよ」

絵里「これから千歌ちゃんは色々な人と出会うと思う。その人にとって“高海 千歌”という人物はあなたが本物になる。けどね、内浦で暮らしている千歌ちゃんと秋葉原で暮らしている千歌ちゃん、二人に年齢の違いはあるにしても、どちらも“高海 千歌”本人よ。私達のほとんどがそう思っている」


千歌「矢澤さんは違うみたいですけど……」

絵里「でしょうね。でも本心は違うはずよ」

千歌「本当かなぁ…」




絵里「――…さ、お喋りはここまで。神田明神に向かいなさい。花陽が待っている」

千歌「え? でももう行かないって伝えましたし……」

絵里「メールで済ませるつもり? 今まで付き合ってもらった相手に対してそれは失礼よ。本気で辞めるなら直接話しなさい」

千歌「…分かりました」

絵里「よろしい。じゃあ、また今度ね♪」






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