過去ログ - 穂乃果「とあるマンションの一室で」
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169: ◆ddl1yAxPyU[saga]
2017/02/17(金) 01:20:54.41 ID:jDiqZ9mI0

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千歌「本気で言ってるんですか!? 危険すぎます!」

花陽「大丈夫。絶対に当たらないように注意するから。千歌ちゃんはタイミングをミスしないようにしてね。多分チャンスは一度きりだから」

千歌「…っ。それに関しては問題ありませんが……」




花陽の作戦はこうである


まず、花陽が先行して敵に接近して、敵の針による突き攻撃を誘発させる
武器を手放し両手を自由にして星人が攻撃を繰り出した腕をそのまま掴み取ることで一時的に動きを封じ、その隙に星人の死角から千歌が飛び出して星人を切り倒す

持っている武器を手放すタイミングを誤れば針で体を貫かれるし、早過ぎれば攻撃の意思が無い事が見抜かれて千歌の攻撃は回避されて戦闘は長期化するだろう

花陽は自身に残された時間が少ないことは分かっている
何としてもこの作戦を成功させ、目の前の星人を倒す必要があった



花陽(大丈夫…全身痛くてたまらないけど、身体はまだ動く。私に倒す力が無くても、千歌ちゃんにあれば問題無い。これで確実に星人を仕留めるっ!)


花陽「――…行くよ、千歌!!」ダッ!

千歌「はいっ!!」



作戦通り、花陽が先行し星人に接近する
五メートル…四メートルと近づき、あと一歩で刀の届く距離になろうとしていた



花陽「っ!!!?」グサッ!



その瞬間、星人は予想外の攻撃を仕掛けてきた

まだ針の届かない距離にもかかわらず、素早く左拳を突き出す
その勢いで針先を発射させた

しかし花陽は回避も防御もしなかった。その針は右わき腹にグサリと突き刺さるが構わず突っ込んだ



そして最後の一歩を踏み出し、星人へ斬りかかる

後は武器を手放すタイミングだけだったが……



星人が最小限の動きで繰り出される最速の攻撃は人間の動体視力で捉えられる速度を超えていた

その拳は掴む間もなく、花陽の腹部に直撃する

口元や傷口から血が溢れ出る








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