過去ログ - 【FEif】カムイ「私の……最後の願いを聞いてくれますか?」―5―
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980: ◆P2J2qxwRPm2A[saga]
2018/03/11(日) 19:22:19.31 ID:YQSvpWbd0
 私の言葉にカザハナが顔を真っ赤にして、ツバキに続いてカミラ王女まで!? サクラ、あたしも夜にお話しに行ってもいい?と矢継ぎ早に言うものだから、それにサクラ王女まで真っ赤になる。
 そんなカザハナの発言から庇うように、私はその頭を優しく撫でてあげた。

「あらあら、サクラ王女に頼まれたら守ってあげないといけないわね。サクラ王女」
「ひゃっ、カミラさん。そんなに撫でないでください」
「いいじゃない、守るものは愛でてこそだもの。ふふっ、サクラ王女を守ってあげたくなる二人の気持ち、わからないわけじゃないわ」
「そ、それはそうかもしれないけど、サクラはあたしが守るの!」
「俺たちはサクラ様の臣下だからね、カミラ様に悪いけど、その役目は返上してもらわないと」
「そう、サクラ王女は幸せ物ね。こんなにあなたを守ってくれる人がいるんだから」

 私はサクラ王女に視線を下ろした。まだ赤くなっているその顔を見てあげようと考えて覗き込んだ。だけど、その顔は予想と違う物だった。

「……」

 私が見た時、サクラ王女はただ静かに見えている景色を見つめていた。
 まるで時間が止まってしまったように、さっきまで可愛らしく思えたその顔はどこか冷めているようにさえ感じてしまった。
 
「サクラ王女?」
「……あ、カミラさん」



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