過去ログ - モバP「サンタさんといちゃこらいちゃこら」
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5:名無しNIPPER[saga]
2017/01/08(日) 21:36:34.47 ID:UAoSMK+vo
「……やっぱ中も寒いわ。よくこんな中で平然としてられるな」

外ほどではないが、家の中も相当に寒い。
暖房の温度設定がやはり低い。
……ありえん。

「私、雪国出身ですからねぇ」

……そうだった。
冬場でも薄着にダンボールまでなんでもござれのサンタ娘にこの話題は意味を為さなかった。
俺は黙って暖房の温度を上げる。

「あぁー、エコロジー精神は大事ですよぉ」
「俺を不快にさせるエコロジーなら滅びてしまえ」

ふと、ベランダへと続く窓ガラスへと視線をやる。
雲のない夜空には星々が瞬いている。

「今見える星の光って遠いものだと何百億年前の光だっていうけど、使い古された話でもやっぱ、ロマンはある気がする」
「そ、そうですねぇ」

イヴはなぜか夜空ではなく、別の場所に視線を向けている。
釣られて俺も視線を動かす。

イヴの視線の先では、なぜか庭に住み着いているトナカイ……っぽいなにか、ブリッツェンの鼻水が星明かりの下で神々しく輝いていた。

「おい、俺のロマンを返せ」

イヴはそっぽを向いて吹けない口笛をぷしゅー、ぷしゅーと吹いていた。


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