過去ログ - 安価で小説書きたい案をください……
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55:名無しNIPPER[saga]
2017/01/09(月) 15:11:45.60 ID:UN4aCHfs0


それから週末まで僕の席には毎日友達が来た。そこで知ったが相良太陽は実は隣のクラスだったらしく、僕と錦野さんとの騒動の時にたまたまクラス前を通りかかっていたらしい。
因みに錦野さんとは……その後一切会話をしていない。知り合ったばかりの僕ですらその錦野さんの態度は、傍若無人なお嬢様を絵に描いたようだと感じる程だった。
話せる雰囲気じゃなかったのだ。

「おい、何暗い顔してんだよ鋼」

不意に肩を叩かれて顔をあげるとそこには筋肉質で背の高めな男子、相良太陽がいた。

「いつまで待たされるのかと不安になってたんだよ太陽……」

既に太陽、鋼とファーストネームで言い合う仲になっていた僕達だったがいい加減に説明して欲しい。

「月曜日、お前から電話貰って来て学校で会っていきなりジャージで午後6時にここで待ち合わせって言ってきて」

ウンウンと意味深げに頷きまくって聞いている振りをする太陽

「バイトの内容聞いても秘密だのなんだの言って誤魔化してその上遅刻か」

「ははは、悪りぃ悪りぃでもまだ15分しか遅刻してないし許せ」

デコを小突かれ青筋を額に浮かべる鋼だったがなんと時給が2000円というかなり優良なバイトを紹介してもらえるということで我慢する。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

カツンカツンカツンっ!

「叩けー只ひたすらに叩くんだ鋼!」

「お前の頭ぶっ叩くぞ太陽」

ーー完全に騙された。汚れてもいいジャージで来いという時点で気づけばよかった、確かにもらえる金額は相当なものだがこれはキツイ。

それはそれぞれ三、四人のチームに分かれて唯ひたすらに山をくり抜くという意味不明なアルバイトだった。しかも今回鋼と太陽は新人だからということで全く人が寄り付けなさそうなポイントを任されていた。

「こんなことして何になるんだよ」

目的が鮮明でなく完全に無心で掘り続けている作業に嫌気が差して腰を下ろす鋼。



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