106: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/01/18(水) 23:29:12.63 ID:+hjMgpbx0
「・・・霞、体調悪くない」
「はあ?」
起床して、手早く身支度をしている時。朝潮は霞の顔色の悪さに目が行く。
107: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/01/18(水) 23:29:56.04 ID:+hjMgpbx0
姉妹はいつもどおり、身支度を済まし朝食に向かう。
鎮守府では、艦娘それぞれの活動時間帯が異なるため、食事は基本的に自由に取れる。
しかし、訓練や座学が始まる前のこの時間は、必然的に、人数が多くなる。
108: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/01/18(水) 23:30:31.56 ID:+hjMgpbx0
「ごちそうさま」
霞は一人立ち上がる。食器をかたし、食堂を出て行く。
いつもの風景である。姉妹とて、だれも気にしない。
109: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/01/18(水) 23:31:45.67 ID:+hjMgpbx0
「失礼します!」
朝潮が部屋に入ると、提督は笑顔でそれを迎える。
「朝潮。秘書艦をよろしく頼む」
110: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/01/18(水) 23:32:34.02 ID:+hjMgpbx0
***
朝潮と提督は、執務室で書類を書いていた。
艦隊の持ち帰ったデータを元に出撃時の状況をまとめ、本部に送るのだ。
111: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/01/18(水) 23:33:04.05 ID:+hjMgpbx0
「しかし、朝潮は本当に強くなったよなぁ」
「光栄です。ありがとうございます」
「練度は・・・87か。まあまあだな」
112: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/01/18(水) 23:33:44.31 ID:+hjMgpbx0
「練度の上限は99だ。それ以上は、訓練を積んでもほとんど変わらないと言われている」
「私の場合、あと12ですね」
「ああ。しかし、ここらへんからが長い道のりでな。
113: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/01/18(水) 23:34:40.47 ID:+hjMgpbx0
「北上さん、96ですか・・・すごいです」
「ああ、いずれ、99まで育て上げたいと思っている」
「99以上は、もう上がらないのですよね」
114: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/01/18(水) 23:37:46.63 ID:+hjMgpbx0
「愛だよ! ・・・まあ、まだ朝潮には早いかもな」
「アイ・・・ですか?」
「ああ。このためであれば、自分はどんな不利益を被っても良い。それが『愛』だ。
115: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/01/18(水) 23:38:16.18 ID:+hjMgpbx0
『アイ』。再び頭に浮かび上がる。
このためであれば、自分はどんな不利益を被っても良い。提督はそういった。
朝潮は、この定義を自分の周りに当てはめてみる。
116: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/01/18(水) 23:42:56.79 ID:+hjMgpbx0
閲覧ありがとうございます.まさか100以上続くとは.
ここまで読んでくださった方のおかげです.
一応次の話もできていますが,非常に長いです.ここまで投下してきた分量と同じくらいです.なので,丁寧に読みなおしてから投下します.
私は最近まで朝潮型以外に全く興味がわかなかったのですが,最近,三日月の魅力に気づきました.そして段々と惹かれていき,そんな状況下で湧いてきたアイデアを盛り込んでいたら,ここまで長くなりました.最初は<お菓子を食べる>で終わる予定でした.そのためスレッドタイトルも朝潮と北上の2つの名前です.進むに連れてタイトル詐欺になっていくでしょう.
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