143: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/01/22(日) 23:54:37.59 ID:Ihpvpbn40
「霞、起きられる?」
朝潮が補助をして、霞の体を起こす。
顔が赤く、だるそうだ。
144: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/01/22(日) 23:55:22.30 ID:Ihpvpbn40
***
朝潮は自室から本を持ってきて、霞の横で読んでいた。
感染予防のため、朝潮はマスクを付け、定期的に水を飲む。
145: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/01/22(日) 23:55:57.53 ID:Ihpvpbn40
***
コンコン。控えめなノックで、ドアが開く。
三日月が、心配そうに入ってくる。
146: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/01/22(日) 23:56:47.18 ID:Ihpvpbn40
***
大潮と荒潮、霰が静かに入ってくる。
「朝潮お姉さん。霞はどう?」
147: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/01/22(日) 23:57:15.57 ID:Ihpvpbn40
***
窓から光が入らなくなり、部屋が暗くなってくる。
朝潮は私物のランプを持ち込み、霞から少し離れたところで、
148: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/01/22(日) 23:57:54.31 ID:Ihpvpbn40
その頃霞は、悪夢を見ていた。
霞は、警備の遠征に向かっていた。朝潮と一緒の、遠征であった。
いつも通りの警備であった。深海棲艦と出会うこともなく、終わるだろうと思った。
149: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/01/22(日) 23:58:20.41 ID:Ihpvpbn40
ゆっくりと、目の前がぼやけ、薄暗い光景が目の前に広がる。
そして霞は、体が異常に熱いのを感じた。
霞は一心不乱に、周りを見渡す。誰もいなかった。
150: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/01/22(日) 23:58:47.80 ID:Ihpvpbn40
「どうしたの! 霞!」
朝潮は瞬時に起き上がり、霞の元に寄る。
霞は朝潮の足を、弱々しく、しかししっかりと掴んだ。
151: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/01/23(月) 00:01:54.70 ID:OnpW/7Ud0
「あ、いけない」
朝潮はリレンザを取り出す。
1日2回の吸引。朝潮は忘れそうになっていた。
152: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/01/23(月) 00:02:30.47 ID:OnpW/7Ud0
「もっと飲む?」
また、小さく頷く。朝潮はコップに注ぎ、霞は一気に飲む。
コップを朝潮に渡し、霞は再び布団に横になった。
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