347: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/18(土) 19:59:15.15 ID:AHr53rOv0
「どうぞ、できたてですよ」
お菓子が湯気を立てて、運ばれてくる。甘い匂いが山雲の鼻をくすぐり、幾分か、緊張をほぐした。
348:名無しNIPPER[sage]
2017/02/18(土) 20:10:08.15 ID:8sTGYy3/O
乙
349: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/18(土) 20:11:09.46 ID:AHr53rOv0
***
「電気消すわよー!」
満潮の声で、消灯する。いつものことである。朝潮は出撃で遅く、今はいない。最近の光景である。
350: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/18(土) 20:11:40.06 ID:AHr53rOv0
山雲は重い瞼を必死に開け、タイミングを見計らう。
そして皆が寝静まったと思い、山雲は、メモと本を持ち、そっと部屋を出た。
351: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/18(土) 20:13:25.50 ID:AHr53rOv0
夜であっても、ここは鎮守府。軍事施設。
夜間哨戒の艦娘が活動している。不審な行動をとれば、撃たれかねない。
352: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/18(土) 20:14:04.08 ID:AHr53rOv0
山雲は再度、メモを見返す。
提督に対し、家庭菜園の許可を取リに行く。しかも、夜に。
353: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/18(土) 20:14:53.74 ID:AHr53rOv0
「艦隊が、帰投したみたいです」
青葉は小声でそう言う。山雲は耳をすます。複数の足跡が、かすかに聞こえてきた。
354: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/18(土) 20:17:51.58 ID:AHr53rOv0
「山雲さん。絶対に、話を通しましょう。いつかは解決すべき問題ですから」
青葉の真剣な目に、山雲は背筋を伸ばし、気を引き締める。もう一度、メモに目を通した。
355: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/18(土) 20:18:36.19 ID:AHr53rOv0
「失礼します、司令官」
「おお、青葉・・・久しぶりだな。それと、山雲か。どうかしたか?」
356: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/18(土) 20:19:13.50 ID:AHr53rOv0
青葉に背中を押され、山雲は、家庭菜園の説明をする。
鎮守府の空き部屋を有効活用したいという話から入り、姉妹の雑務の話へ、
562Res/249.96 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。