478: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/19(日) 13:58:18.99 ID:ZIrYiIaw0
北上はじっとうつむいて、イスに座っていた。
提督は小さく、ため息をついた。提督はイスから立ち上がり、北上の肩を叩く。
479: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/19(日) 13:58:48.58 ID:ZIrYiIaw0
提督は北上の背中を支えながら執務室のドアまで運ぶ。
北上はわざとゆっくりと歩く。
480: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/19(日) 13:59:19.89 ID:ZIrYiIaw0
***
朝潮は、球磨型の部屋の前で待っていた。そこに大井がやってきた。
481: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/19(日) 13:59:53.84 ID:ZIrYiIaw0
「外で待っているより、良いでしょう」
「あ、ありがとうございます」
482: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/19(日) 14:01:18.05 ID:ZIrYiIaw0
大井は手持ち無沙汰に、朝潮に北上の話をする。ただの仲良し自慢であった。
朝潮はそのほのぼのとした話を、楽しんで聞いていた。
483: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/19(日) 14:01:44.63 ID:ZIrYiIaw0
「朝潮ちゃん、中にいたんだね」
「私が上げたんです。外で待たせるのは、ちょっと可哀想でしょう」
484: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/19(日) 14:02:10.89 ID:ZIrYiIaw0
朝潮は大井にお辞儀して、北上と共に部屋を出て行く。
30分以上も、朝潮は大井と話していた。
485: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/19(日) 14:02:39.91 ID:ZIrYiIaw0
「朝潮ちゃん、最近、どう? 山雲ちゃんの家庭菜園とか」
「山雲の方は、とても順調らしいです。少し前に司令官から任務としての許可も出たみたいです。
民家の人の畑を鎮守府が特別に管理することになったとか、その責任者が山雲とか」
486: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/19(日) 14:03:13.76 ID:ZIrYiIaw0
朝潮の話のネタが尽き、話すことがなくなった。沈黙が流れ、お菓子をちびちびと食べる。
そこで、北上が、ぼそりと呟いた。
487: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/19(日) 14:03:55.95 ID:ZIrYiIaw0
「すごいです、北上さん! 練度ですか・・・私は最近、秘書艦を担当することがないので、分かりませんが」
「朝潮ちゃんも、結構上限に近かったと思うよ。・・・正確な数字は、覚えていないけど」
488: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/19(日) 14:06:54.74 ID:ZIrYiIaw0
「司令官はそれを、アイ、と呼んでいました。
このためであれば、自分はどんな不利益を被っても良い。そういっていました。
でも、私にはよく分からなくて・・・」
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