482: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/19(日) 14:01:18.05 ID:ZIrYiIaw0
大井は手持ち無沙汰に、朝潮に北上の話をする。ただの仲良し自慢であった。
朝潮はそのほのぼのとした話を、楽しんで聞いていた。
483: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/19(日) 14:01:44.63 ID:ZIrYiIaw0
「朝潮ちゃん、中にいたんだね」
「私が上げたんです。外で待たせるのは、ちょっと可哀想でしょう」
484: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/19(日) 14:02:10.89 ID:ZIrYiIaw0
朝潮は大井にお辞儀して、北上と共に部屋を出て行く。
30分以上も、朝潮は大井と話していた。
485: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/19(日) 14:02:39.91 ID:ZIrYiIaw0
「朝潮ちゃん、最近、どう? 山雲ちゃんの家庭菜園とか」
「山雲の方は、とても順調らしいです。少し前に司令官から任務としての許可も出たみたいです。
民家の人の畑を鎮守府が特別に管理することになったとか、その責任者が山雲とか」
486: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/19(日) 14:03:13.76 ID:ZIrYiIaw0
朝潮の話のネタが尽き、話すことがなくなった。沈黙が流れ、お菓子をちびちびと食べる。
そこで、北上が、ぼそりと呟いた。
487: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/19(日) 14:03:55.95 ID:ZIrYiIaw0
「すごいです、北上さん! 練度ですか・・・私は最近、秘書艦を担当することがないので、分かりませんが」
「朝潮ちゃんも、結構上限に近かったと思うよ。・・・正確な数字は、覚えていないけど」
488: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/19(日) 14:06:54.74 ID:ZIrYiIaw0
「司令官はそれを、アイ、と呼んでいました。
このためであれば、自分はどんな不利益を被っても良い。そういっていました。
でも、私にはよく分からなくて・・・」
489: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/19(日) 14:07:39.67 ID:ZIrYiIaw0
北上は芋羊羹の残りを全部口に入れた。そして、物思いにふけった。
自分はどんな不利益を被っても良い。確かにそうだと思った。
490: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/19(日) 14:08:06.27 ID:ZIrYiIaw0
朝潮は自分の言ったことに、混乱し、頭を抱える。
北上は、朝潮の口からケッコンカッコカリという言葉が出た時、口の中の芋羊羹を吐き出しそうになった。
491: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/19(日) 14:08:41.97 ID:ZIrYiIaw0
「朝潮ちゃん、そろそろ出ようか。ちょっとゆったりしすぎちゃったね」
「は、はい。ごちそうさまでした」
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