6:名無しNIPPER[saga]
2017/01/09(月) 23:20:27.11 ID:A6ibG+pUo
  
  ――緊急入院ってことで少しは時間は稼げる。その間にレッスンしなおすか、理由をはっきりするか 
  
 「……はい」 
  
7:名無しNIPPER[saga]
2017/01/09(月) 23:20:54.04 ID:A6ibG+pUo
  
  ――お疲れ 
  
 「……プロデューサーさん」 
  
8:名無しNIPPER[saga]
2017/01/09(月) 23:21:21.14 ID:A6ibG+pUo
  
 「……ドリームキャッチャーだよ」 
  
  ――思い出した。ネイティブインディアンに伝わってるってやつか 
  
9:名無しNIPPER[saga]
2017/01/09(月) 23:21:48.94 ID:A6ibG+pUo
  
 「駄目」 
  
  素早い返事。一度目の大声が無ければ、これも大声だったのだろうなと思えるほどの強い口調。 
  関係あるのは確かじゃないか、とは口にせず、プロデューサーはその場を退く。 
10:名無しNIPPER[saga]
2017/01/09(月) 23:22:20.96 ID:A6ibG+pUo
  
  涼は答える。 
  わからないと。 
  わからないが何かが違うと。 
  
11:名無しNIPPER[saga]
2017/01/09(月) 23:22:48.81 ID:A6ibG+pUo
   
  箇条書きにしてそれぞれを個別に挙げてみるならば、全てが紛れもない小梅の言動。 
  しかし繋げるとそれは、途端に色褪せて別人の行動となる。 
  
  小梅に詳しい。本人と見紛うレベルで詳しい。 
12:名無しNIPPER[saga]
2017/01/09(月) 23:23:17.23 ID:A6ibG+pUo
   
  ――いいか、小梅 
  ――最初に言っておく、俺はお前の味方だ 
  ――だから、正直に答えて欲しい。誰のためでもない、お前を守るためだ 
  ――何があった。お前と“あの子”の間に 
13:名無しNIPPER[saga]
2017/01/09(月) 23:24:17.30 ID:A6ibG+pUo
   
  小梅は続けた。 
  
  自分は白坂小梅だが、アイドルをしていたのは自分ではない、と。 
  正確には、自分だけではない、と。 
14:名無しNIPPER[saga]
2017/01/09(月) 23:24:52.06 ID:A6ibG+pUo
  
  最初に動いたのは“あの子”だった。 
  小梅から身体を奪った“あの子”は、その日から枕元に魔除けを置いた。 
  
  小梅は身体を戻してもらうために、ずっとつきまとっていたのだという。 
15:名無しNIPPER[saga]
2017/01/09(月) 23:25:19.96 ID:A6ibG+pUo
  
  小梅の言葉にプロデューサーも頷いた。 
  
  ――ああ、わかった。それじゃあ復帰は期待できるな 
  
16:名無しNIPPER[saga]
2017/01/09(月) 23:25:48.18 ID:A6ibG+pUo
   
   
   
   
   
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